余貴美子は、初めてその存在を知ったのは、10年以上前だったかテレビの「サスペンス劇場」だった。
来年、まさかの3年連続だってあり得るかも(笑)。賞を獲った人が翌年の「プレゼンター」になるのだが、今年の表彰の時に、自分のことを「最優秀助演女優賞は、余貴美子さん」と言って、自らトロフィーを受けていたのが印象的だった。しかも、普通は照れるものだが、決してそのようなことはなく、獲れるものなら、いくらでも受賞したいといった、演技賞へのいい意味の貪欲さがにじみ出ていた。
賞の常連という意味では、日本のメリル・ストリープになってほしい女優さんだ。
素顔は、整った顔立ちのようだが、映画となると、まるで生活感がにじみ出て、目の演技だけでも、すばらしい。「ディア・ドクター」では、偽医者につかえて、医者に目で合図を送るところなど、ぞくぞくものの演技だった。その前の「おくりびと」では、葬儀屋の事務員として、陰影のある訳ありの女を演じて存在感があった。
新作の「孤高のメス」が早く見たい(→見ました!演技がまたすごかった)。
主な出演作品:
噛む女(1988年)