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<span itemprop="headline">「ヴェロニカ・ゲリン」(2003)</span>

ヴェロニカ・ゲリン」(Veronica Guerin)は、ジェリー・ブラッカイマー製作・ジョエル・シュマッカー監督による2003年のアメリカ映画。地味な映画だったからか、静かに上映されたような・・・。


1996年にアイルランドのダブリンで麻薬犯罪を追及し過ぎたために命を落とした実在の女性ジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリンの半生をケイト・ブランシェット主演で描いた作品。ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネートされた。

ヴェロニカ・ゲリン」は、お気に入り女優の一人、ケイト・ブランシェット主演ということで、遅ればせながら観た。ブランシェットの映画では「あるスキャンダルの覚え書き」がお気に入りです。






映画の冒頭、これは、真実に基づいているというクレジットが出る。実際に、アイルランドで起こった事件で、麻薬犯罪組織の実態を暴いて記事にした女性新聞記者、ヴェロニカ・ゲリンが殺害されたいきさつとその後の民衆運動の機運などを描いている。


1994年、アイルランドでは麻薬関連の犯罪が急増しており、常習者は青少年を含む1万5千人とも言われていた。この年、サンデー・インディペンデント紙の女性ジャーナリストであるヴェロニカ・ゲリンケイト・ブランシェット)は麻薬犯罪に関する記事を書き始めた。ゲリンはギャングと麻薬の関係を突き止めるために裏社会に深く踏み入ったため、種々の脅迫や暴行を受けることになる。

これに屈しないゲリンを恐れた麻薬の元締めであるジョン・ギリガンは、1996年6月26日にヴェロニカに刺客を放ち、ゲリンはその凶弾に倒れた。しかし、ゲリンの死を契機にアイルランド国内に麻薬犯罪撲滅の気運が高まり、憲法改正等も行われ麻薬犯罪は減少した(Gooより)。


アイルランドのダブリンでは、道端のあちこちに麻薬の注射が散乱していた。子供たちは、その注射針を拾って遊んでいた。麻薬犯罪を徹底究明しようとゲリンは、立ち上がった・・・。

こういうタフで正義感にあふれた役柄は、ケイト・ブランシェットは似合う。


ブランシェットは、取材のために車を常に猛スピードで飛ばすために、これまでに何回もスピード違反を起こしていた。今回は何とか「無罪」放免となって、運転中に母親に、また車を運転していると、喜んで話をしているさなかに悲劇が起きた。


麻薬取引のボスから、脅迫電話が入る。


「息子を誘拐する。そしてお前も殺す」と。実際に、ボスの邸宅に乗り込むも、暴力を振るわれ、怪我を負ってしまう。怪我をして入院までしても、真相を究めようとするゲリンの記者魂は、まさに命がけだったが・・・。

アイルランド・ダブリンの地で、1990年代半ばという、今から10数年前に、麻薬の汚染がはびこっていて、一人の勇敢な女性記者の存在(死)によって、麻薬撲滅の民衆的な運動が起こったのには驚いた。


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