fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「おと・な・り」(2009)・・・麻生久美子主演。</span>

 
タイトルに意味がある。
 
「おとなり」でも「お隣り」でもない。
 
「おと・な・り」である。正確には「おと」のあとに1字、「な」のあとに2字のスペースを空けるのだという。
 
“音”が鳴るの意味も掛けている。
 
この映画は2時間だが、なんとなく気になる、アパートの“お隣さん“の音。
隣に住む住人(ともに30歳前後の女と男)だが、名前も知らず、顔を合わせたこともない同士。女は、隣の住人の顔も見ずに引越しをしてしまい、映画は、もう終わりのころに近づき、あと5分で終了という間際に、初めて顔を合わせる・・・という、にくい演出。”胸キュン”となる瞬間だ。
 
麻生久美子の作品は、このところ見続けているが、「おと・な・り」は、かなり上位にくる(ベスト3:①「夕凪の街 桜の国」②「純喫茶 磯辺」③「おと・な・り」か)。
 
人生の分岐点にさしかかった30歳の男女が、壁一枚隔てた“おとなりさん”と、
“音”を通じて心を通わすハートウォーミングなラブストーリー。
 
風景写真を撮りたいという思いを抱えるカメラマンの野島聡(岡田准一)。
モデル相手の仕事ばかりなことにプロとしての迷いを感じている30歳・独身・彼女無し。

彼の住む古アパートの隣人・登川七緒(麻生久美子)。
フラワーデザイナーになる夢を叶えるため、花屋でアルバイトをしながらフランス留学に備えたフランス語の勉強に余念がない30歳・独身・彼氏無し。
 
お互いの部屋の物音が聞こえるくらい薄い壁を隔てて生活する二人は、漠然とした気まずさから互いに顔を合わせないようにしていた・・・。
 
七緒は、コンビニ店員に言い寄られたが、なんとこれが小説の題材にするためだった。アパートでひとり、メロンパンなどを食べている七緒。フラワーデザイナーの資格に合格するが、パリに語学留学するという七緒。30歳にもなって、まだ何をしたいのか漠然としている。
 
ファンタジーっぽいラブストーリーだが、ラストシーンで、初顔合わせとなって、これが映画の最大の見どころのはずだが、あえて画面は真っ暗(真っ黒)になり、二人の楽しそうな弾んだ会話が続く。「パリはどうだった」「あなたのカナダは・・・」などで、すでに一定の時間が経過したことを示しているが、いまひとつ、しっくりしない(笑)。
 
やっと、「おとなり」さんに巡り合って、どうなったか・・・というのは、おもいっきり省いている(笑)。
 
脇役がいい。
 
(追加)以下、ネタばれ少々:
 
二人は、見知らぬ人ではなかったのだ!
気がつかなかっただけなのだ。
それだけに、チャップリンの「街の灯」ではないが、
”あなただったの?”と、ときめくのだ!(笑)
(実は・・・・・)
 
出演:
岡田准一:野島聡
谷村美月:上田茜
岡田義徳:氷室肇
池内博之:SHINGO
市川実日子:平川由加里
とよた真帆:雅子
平田満:荒木社長
森本レオ:喫茶店マスター・
西口有香:アテレコで出演


☆☆☆
 
 
 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリックを♪。