イランの石油開発の入札で、“チーム・ニッポン”ともいうべき日本石油公社連合から離れ、アメリカの石油会社と組んで入札しようという近畿商事に対して、新聞マスコミは、「国賊」と書きたてるなど、壹岐正(唐沢寿明)は、試練に直面する。日本石油公社を後ろ盾にした東京商事は、さらに有利に入札を展開するために、イラン国王との面会を目的に、日本のVIPを束ねたミッションをイランに派遣するなど画策する。
近畿商事を去ることになった里井副社長(岸部一徳)は、挨拶のため社長室を訪ねるが、「壱岐は、社長を追い落とそうとしている」と忠告して社を後にした。廊下で、里井は壱岐とすれ違うが、苦々しい顔で、言葉も交わさない。
壱岐は石油ビジネスの厳しさを知るが、部下の兵頭(竹野内豊)を通じてイラン国王に進言できる有力な人物を探していたが、やがて側近と見られるドクターの存在を知りアプローチを試みる。そして、その国王の側近の医者に会える機会は唯一国王が訪問するソ連・モスクワだけだということになったのである。
壹岐にとって、ソ連は、11年間の抑留生活の苦しみを味わった場所。何があっても、二度と足を踏み入れないと決めていた場所だったのだが・・・。
壱岐と兵頭との激しいやり取りがあるが、結果的に、国益のためになるとして、苦渋の判断でソ連行きを決意する壱岐だった。壱岐は、シベリア抑留生活について、これまで封印してきたが、兵頭に対して「11年間、背番号をつけられ、シャベルで過酷な重労働を味わった人間の気持ちがわかるのか」と冷静な壱岐にしては珍しく、声を荒げる局面も。
壱岐は、京都でイラン情報をもらうため出向いた折、千里(小雪)の元を訪れ、「今度、娘一家と食事をしよう」と千里に進め、千里はうれしそうにうなずいた。二人は、これから「結婚」に向かうのか・・(さざえさーーーん!)。
近畿商事の鮫島(遠藤憲一)ら、日本のミッションは、イランを訪問し、日本石油公社のアピールに勤めた。公社の総裁は、万全になりつつあると、安堵感を示すが、ここでも「壱岐というのは、恐ろしい男だ。油断はできない」と鮫島が釘を刺す。
一方、新聞報道で、出遅れた毎朝新聞の記者(阿部サダヲ)は、壱岐に会って、報道どおり、壱岐は国賊なのか国益のためにやっているのかを確かめにやってくる。「最後まで、壱岐さんをみとどけますよ。国益か国賊か知るために」と壱岐に語る。
壱岐は、日本石油公社のほかに、近畿商事が、米国社と組んで入札するのは「安全弁」のためと強調する。「では、近畿商事が、入札で、日本石油公社をおさえて、勝利したら?」という問いに「そうなった場合は、日本石油公社に譲る」と壱岐。
一方、近畿商事で、以前防衛庁の機密書類を盗み出した責任を持たされトカゲの尻尾きりにされたと怨念を持つ小出(松重豊)が、再び壱岐の周辺に現れる。日本石油公社や後ろ盾の佐橋総理にそむいて、国賊呼ばわりされている壱岐に対して、ある人物を紹介するから、その人物に会って、仲介を頼み、公社に侘びを入れろというものだった。その人物は、総会屋で、佐橋総理のともだちという人物だった。壱岐は、面談するものの、その人物の要求には、応じなかったことから、その人物は激怒して、壱岐に帰れ、と怒鳴りつける。
紅子(天海祐希)がまたしても、その幅広い人脈・交友を見せ付ける。国王の側近の医師団10人の一人でもっとも国王に近いとされるドクターの元・妻と知りあいというコネで、その人物との面会がモスクワで実現することになったのである。
それにしても、派手で優雅な暮らしの紅子だこと!(笑)。
里井は、いなくなったが、腹黒い鮫島がどのような手を使って、壱岐の前に立ちはだかるのか、次回も目が話せない(ふぅ~、長い記事になってしまったぁ。笑←よう、書くわ)
里井は、いなくなったが、腹黒い鮫島がどのような手を使って、壱岐の前に立ちはだかるのか、次回も目が話せない(ふぅ~、長い記事になってしまったぁ。笑←よう、書くわ)