イーストウッド作品の中でも、特に高い評価を得ていた作品でしたが、ボクシングに興味がないのと、相当硬派で、しんどいと思って敬遠してきました。
ところが、「チェンジリング」「グラン・トリノ」などをみるにつけ、「ミリオンダラー」と「許されざる者」の2本だけは、いい、というブログの人たち(moreさんほか)がいて、「許されざる者」は昨年、そして、ようやく「ミリオンダラー・ベイビー」を本日見た次第です。劇場でなく、DVDというハンデがあり、割り引かれますが、見ごたえはあり。
それにしても、イーストウッドのあくなき映画への愛着、熱意はすごいですね。
「ミリオンダラー~」では、ヒラリー・スワンクが本物のボクサーのように身体を鍛え、訓練をつんだ姿が、女優としての執念を感じるが、実際に運動神経は抜群のようだ。映画の中で、生命維持装置を、本人の希望で外すシーンがあり、一部の団体などから批判もあったようだ。
映画は、男のスポーツと見られるボクシングに挑戦したいという32歳の女性、マギー(ヒラリー・スワンク)と、トレーナーの物語。訓練をつみ、戦績を残すが、怪我と病に蝕まれ・・・。
マギーのガウンの背中に刺繍されていた言葉「モ・クシュラ」(Mo Chúisle)が、重要なテーマになっていたが、マギーが、最後にトレーナーのイーストウッドに聞くシーンがあり「その意味は・・・だ」と言うと、マギーは、うれしそうな表情をする。
映画全体のテーマにもなっているが、ナレーションも務めているモーガン・フリーマンは「人間の幸せは、死ぬときに、自分はいい人生を送ったといえるかどうかだ」というような表現をしていた。途中で、いろいろと悩み、苦しみもがく経験をしても、最後に、充実した人生を送ったといえれば、それが一番幸せというものだろう。
「モ・クシュラ」は「おまえは私の親愛なる者、おまえは私の血(My darling, my blood)」と表現していた。マギーが、ボクシングで勝利したときに、観客が興奮して「モ・クシュラ!モ・クシュラ!」と何度も叫ぶシーンがあり、この言葉はこの年のハリウッド映画の中でももっとも影響力のあったフレーズであったとも言われている。アイルランド語ということで、アイルランド人は大いに喜んだようだ。
「インビクタス」の公開が始まって、テレビの映画レポーターが、モーガン・フリーマンにインタビューする番組があった。そこで、質問者が「マンデラさんに最初に会ったのはいつ?」と聞くと、フリーマンは、「南アフリカで監督をしていた時のこと、マンデラさんに、マンデラの映画を作った場合、誰が演じたらいいか」とたずねたところ、「君だよ」といわれたとのこと。さすがです!
イーストウッド作品では、主演、監督した映画のお気に入りを選ぶと・・・(気分で変わります)。
①「グラン・トリノ」
②「チェンジリング」
③「許されざる者」
④「ダーティ・ハリー」
⑤「続・夕陽のガンマン」
⑥「マディソン郡の橋」
⑦「戦略大作戦」
⑧「荒野の用心棒」
⑨「硫黄島からの手紙」
⑩「ザ・シークレット・サービス」
②「チェンジリング」
③「許されざる者」
④「ダーティ・ハリー」
⑤「続・夕陽のガンマン」
⑥「マディソン郡の橋」
⑦「戦略大作戦」
⑧「荒野の用心棒」
⑨「硫黄島からの手紙」
⑩「ザ・シークレット・サービス」
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