「夕凪の街 桜の国」での麻生久美子の役柄・演技に魅了されて、麻生の過去の作品を探索するため?DVDショップを覗いたところ、「麻生作品」コーナーがあり、その風変わりなタイトル「贅沢(ぜいたく)な骨」に惹かれて、予備知識なしに見てみました(笑)。
映画はオープニングでは、火葬場で焼却されたあと散乱した遺骨が出てくる。
ラストシーンも同じ場面となるが、その遺骨のなかには、「ある骨」が拾い上げられる。
“それ”が“贅沢な”骨の正体か・・・爆。
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麻生久美子の役柄に驚きました。
「売春婦だって、自分を必要としている人(一緒に住んでいる女友達)がいるから生きていける」と客に語るホテトル嬢だった!
麻生は1978年生まれの31歳ですが、「贅沢な骨」は2001年の映画で、撮影当時は23歳という若さですが、まったく現在の快活なイメージはなくて、役柄とはいえ、大胆。「純喫茶 磯辺」などのような明るさはなく、斜に構えたような生き方で、同じ俳優かと眼を疑ったが、声は間違いなく麻生久美子だった(笑)。
ホテトル(風俗)嬢のミヤコ(麻生久美子)と、幼い頃に心に傷を受けたサキコ(つぐみ)は、互いを気遣いながら一緒に暮らしている。「不感症だからこんな仕事も続けられる」とサキコにいうミヤコだったが、ある日、一見の客・新谷(永瀬正敏)との関係で初めて感じたミヤコは、新谷とプライベートで会うようになり、サキコが骨折で入院している間に新谷を部屋に引きずり込んでしまう。
そんなミヤコに疎外感を感じるサキコだが、そんなサキコの想いとは裏腹に、ミヤコは新谷との関係に半ば強引にサキコを巻き込もうとするが・・・。
三角関係、女同士の関係などが明らかになるが、ミヤコはあっけなく客に殺されてしまう。
火葬で、サキコが遺骨から拾い上げた骨は・・・。
火葬で、サキコが遺骨から拾い上げた骨は・・・。
サキコは、金魚すくいの店からか、金魚を3匹持ち帰ってきて、水槽がないため、使っていないミキサーの中に入れ、飼うことにした。金魚は、常にクチをパクパクしているが、ミヤコも常にふわふわとクチをあけていた。あるときはそれで苦しそうに転げまわることもあった。最初は「うなぎを食べて、骨がのどに刺さったようだ」と語っていたが、そのときにサキコが「(うなぎの骨なんて)贅沢ね」という言葉がタイトルになっているようだ。
医者に診てもらったところ、骨は刺さっていないということがわかるが、ずっと呼吸の苦しさは変わらずだった。そのふわふわと口を開ける姿は、水槽の金魚そのものだった。
麻生久美子という女優は、映画によってまるで違ったイメージとなる。
ほかの映画も見なくては・・・爆。
(注)DVDを借りなくても、こちらで無料で「贅沢な骨」は見られたんですね。
後で気がつきました。
こちら:veoh2://veoh.com/?cmd=DA782A7C-3538-4dd9-B28B-90F927E31BF1
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共演には光石研など。