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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「バーバー吉野」(2004)</span>


かもめ食堂」(2006年)が一時話題となり、遅ればせながら今年見る機会があり、その独特の緩やかなペースの映画が面白く、その延長とも言うべき「めがね」(2007年)も見た。

荻上直子監督作品で、その長編第一作が、この「バーバー吉野」だったので、きょう見てみました。


不思議な雰囲気で、独特なもたいまさこが主演で、その後の荻上作品の常連。

かもめ食堂」で、小林聡美が常連に加わってからが、俄然映画の面白さ、奥深さが加わったような。

ある田舎では、理髪店は一軒しかなかった。

映画は、冒頭いきなり、同じヘアスタイルをした少年たちが5人、登場する。
画一的で、なにかユーモアを通り越して・・・笑。




男の子供たちは、バーバー吉野のおばちゃん(もたいまさこ)が切る“吉野ガリ”というおかっぱの髪型にすることが、町の伝統・掟であり、それを疑問に思う者は誰一人いなかった・・・。

しかし、東京からやってきた転校生の今風の茶髪の髪型に、少年たちの心は騒いだ。

その少年は言う。 「人間は、髪型も含めて自由であるべきだ。なぜ、同じ髪型にしなければいけないのか」と絶対に、“吉野ガリ”はいやだと拒否し、何日か、学校を休むなど抵抗するが・・・。


おかっぱ髪形の子供たちも、次第に考えを変え、小さな町の純朴な少年たちが、時代の変化など様々な経験を通して成長していく姿が描かれていく。



少年時代、隠れて「大人の雑誌」を見たり、かわいい異性にどきどきしたり・・・いつの時代も変わらないようです。

父親と子供で、河原かどこかで、父親が好きな曲「あずさ2号」を一緒に唄う場面などは面白い。
子供から「大人になるってどういうこと?」と聞かれる父親。

親の面子にかけても、びしっと、将来までも指針となるような言葉を伝えたい。
催促する子供。「早く、答えて!」。

あせる父が答えた回答とは・・・。
「・・・・・ということかな」

かっこよく決まったろう!と得意げに言う父。

「・・・・・」が興味ある人は、映画をDVDで見てください(笑)。

(fpdは、映画の宣伝がうまいな=自画自賛=爆)

昔の小学校時代を思い出せば、自分たちも同じだったような(爆)。
あそこまで、極端ではないものの「坊ちゃんガリ」が普通だった。 

20歳くらいになって「七・三分け」というのが当たり前だと思って、それ以来ウン十年、同じ「七・三分け」にしている人もいる(fpdのこと?!爆)。


荻上直子作品では、やはり「かもめ食堂」が最高だった。

主な監督作品:

バーバー吉野」 (2004年) ★★
恋は五・七・五!」 (2004年)
かもめ食堂」(2006年) ☆☆☆☆
「めがね」(2007年) ☆☆☆
「プール」(2009年)