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<span itemprop="headline">「不毛地帯」(第8話)・・・新局面に!</span>

不毛地帯」(第8話)は急展開。

主人公、壱岐正の妻(和久井映見)が、交通事故で亡くなってしまう。
意外とあっさりと・・・。ただ、亡くなる直前に、「今は幸せです」と語っていたので、
11年間の夫のシベリア抑留の時の苦労を考えればうそのような家族の生活だった。

ただ、壱岐としては、戦争時代と同様、経済戦争の渦中にあって、日夜闘っていて、十分な団欒の
時間が持てなかったことを後悔する気持ちがある。

近畿商事の大門社長(原田芳雄)は、関西弁で役柄が板についていて、堂に入っている。

壱岐の敵は、外部のライバル・鮫島(遠藤憲一)だが、内部(社内)の里井副社長(岸部一徳)も、ことごとく対立する。

資本自由化の波を受け、国内では自動車産業の再編成が行われようとしていたが、米自動車産業ビッグ3の一角、フォーク社のフォーク会長が突然来日する。

壹岐は、部下の海部(梶原善)らにフォークの来日目的を探らせた。だが、その歓迎レセプションを仕切っているのが鮫島率いる東京商事だったため、情報を得ることができない。

それを知った大門(原田芳雄)は、里井(岸部一徳)と壹岐に怒りをぶつけると、千代田自動車の経営立て直しにも言及した。そこで里井は、千代田自動車と富国自動車を合併させるべく動いていると報告する。

それに対して、ひそかに千代田自動車の自主独立の可能性を探っていた壹岐は、富国の赤字を抱え込むことで千代田の株価が下落する可能性が高いといったデメリットを指摘し、里井と衝突。通産大臣の久松(伊東四朗)を訪ねた壹岐は、政府が外資との合弁会社のみ認める方針であることを知る・・・。

このドラマは俳優の魅力が大きいが、里井副社長役の岸部は、実際に「いるいる」と思えるような冷静な中にも感情的な部分も持ち合わせ、時に興奮して、怒鳴り散らすこともあるタイプ。

映画「不毛地帯」では描かれていない原作の後半部分に入っており、今後の展開は予断を許さない。来年3月まで、どのように視聴者を釘付けにしていくのか、興味がある。もうひとつ、視聴率が上がっていないのが気になる(笑)。
(続く)