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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」(2009)</span>


ジェネラル・ルージュの凱旋」(2009)は、サスペンスとミステリーの要素を盛り込んだ医療関連映画としては、面白くて、ぐいぐいと引き込まれた。

期待しないで見た映画が、予想よりはるかに面白かった・・・という種類の映画です。見て得をしました!

“ジェネラル・ルージュ”(血まみれ将軍)のタイトルの「ルージュ」というのはやはり、あのことだったのか。意外な展開に見終わっても満足感が残る映画だった。

救命救急センター関連のドラマ、映画を見るのは今回が初めてだったが、大学病院内部の様子が「白い巨塔」以上に細部にわたって描かれて、面白い。内部の告発文の差出人をめぐる調査の末に明らかになる
事実は、意表をつくものだった。

病院の中の現場の風景は、リアルそのもの。手術シーンの執刀場面は、リアルすぎて、目を背けたくなるほど。次々に担架で運び込まれるけが人、重症患者たち。瞬時に"色分け"カードで、選別され、病院の担当に引き渡される。赤は、最優先で、生死にかかわる患者。黄色は、時間はかかっても命に別状はないと判断された患者。緑色は、軽傷患者。黒色は、死亡、もしくは助からないことが確実な患者。

映画の物語は、救命救急センター長の速水(堺雅人)にかけられた殺人と収賄の疑惑を、田口(竹内結子)と白鳥(阿部寛)の凸凹コンビが探っていくというもの。社会問題としても取り上げられることが多い救命救急の厳しい現状が描かれている。


医療関連業者と病院幹部の癒着、賄賂などがテーマで、院内の倫理委員会などのほか、救命活動がリアルに描かれる。とくに救命用具を手配して、患者を運び込もうとする病院スタッフの緊迫した動きは、見ている側も、その場面のなかにおかれたような迫力のあるシーンだった。医療関連の極上エンターテイメントとして楽しめた。この映画は、「チーム・パチスタの栄光」(未見)に続く同一チーム・スタッフによる第二弾。








センター長を演じる堺雅人が、小憎らしいほどうまい。かっこよすぎる?役柄だ(笑)。

最近、のりに乗っている俳優の一人だ(TVの「官僚たちの夏」や映画「クラーマーズ・ハイ」など)。"チュッパーチャプス”と呼ばれる”飴ぼう”をいつも口にしているが、この飴があとで重要な鍵となる・・・。

果たしてこの速水は、業者と癒着した悪人なのか、救世主なのか・・・。

あっといわせるどんでん返しもあり、ユーモアもあり、最後まで飽きさせない映画だった。
チーム・バチスタの栄光」も見たくなった。

出演俳優は、竹内結子堺雅人阿部寛のほか、脇役が華やか。

羽田美智子山本太郎高嶋政伸貫地谷しほり尾美としのり佐野史郎玉山鉄二野際陽子
國村隼など。テレビの天気予報担当の根本美緒も、わずかながら出演していた。

☆☆☆☆


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