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<span itemprop="headline">大作「不毛地帯」(連ドラ)がスタート、今後の展開に注目。</span>

15日(木)夜9時、待望の「不毛地帯」がスタートした。まずは見ごたえ十分でした!

映画版「不毛地帯」は、長編の原作をコンパクトにまとめ、日本国内では、ロッキード事件
さなかに公開され、現実のロッキード事件の証人喚問などがニュースで連日取りざたされていた
タイミングと重なって、山崎豊子原作の「不毛地帯」は、リアルそのものだと高い評価を受けていた。

今回の第1回放送のテレビ版は、2時間枠に拡大されて、主人公の壱岐正(唐沢寿明)を含む日本兵ソ連での過酷な労働、日本の戦争責任者を厳しく追及するソ連軍などの細かな描写が丁寧に描かれていた。

これから半年間、放送が続けられるが、毎回、心を揺さぶるようなシーンがあると思われるが、
初回では、ソ連は、「日本の戦争の責任者は天皇である」という言質を壱岐からとるために、
日本(大阪)に住む壱岐の家族(妻、子供二人)をシベリアに呼び寄せ、懐柔を図るシーンが
胸に迫った。

壱岐は、家族が別室にいながらも、日本を裏切ったり、あるいは信念を曲げることはせず、面会しない
「選択」をとった。車で引き返そうとする、複雑な表情の妻。「なぜ、お父さんは会ってくれないの」
という幼ない子供たち・・・。




第1回は、シベリア抑留時代の生死をさまよう過酷な状況と、後年既に帰国して、これまでの戦争の
痕をひきずるような防衛庁には就職せず、まったく未知の商社に身を置くことになるシーンが交互に
描かれている。商社に入って、一般人として平穏に暮らしたいと願った壱岐だったが、商社社長の深謀で、米国の次期戦闘機などの現場を壱岐に見せる機会を持ち、壱岐の中で眠っていた「最新鋭の戦闘機」などへの思いが蘇り、これまでの不慣れな繊維部門から、自ら航空機部門への配置替えを願い出るまでに変貌していく・・・。

家族からは、戦争や軍人関係の仕事以外なら、どんな仕事でもいいからと、言われていたにも
関わらず、商社間の、第二次防衛用航空機をめぐる、すさまじい ”商戦”に巻き込まれていく・・・
という展開で初回は終わっていた。

映画と、今回のテレビで大きく異なるのは、新たな人物設定として、家族以外に、何人かの
女性が登場すること。クラブに勤める、今後壱岐と関わってくるだろうと想像できる、魅力的な
女性(天海祐希)や、戦争で肉親を失った失意の女性(小雪)などのかかわりが、物語に深みを
与えることになりそう。

見逃した方も、まだ次回からなら間に合います(おそらく第1回のおさらいがあるでしょう。爆)!
(さざえさんは、ばっちり見てくれましたよね。爆・爆・爆)。