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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「映画のラストシーン」(27) 「禁じられた遊び」(1952)</span>


禁じられた遊び」(1952)。ギター入門曲の定番。
アカデミー賞外国語映画賞(当時は名誉賞)受賞。

戦争の流れ弾で両親を失った少女、ポーレット。
ポーレットはやがて少年、ミシェルに出会う。

孤児院に入れられようとしているポーレットを行かせまいとするミシェルだったが・・・。

「お腹がすいた」というポレットに、ポケットからリンゴを取り出すミシェル。一度は、手に取るポーレットだが、「リンゴは嫌い。カフェオレがいい」

ラストシーンは、ミシェルという別な子供を呼ぶ声がして、ミシェルの名前を叫ぶポーレット。一瞬「ママ、ママ!」と変わるが、また「ミッシェル、ミッシェル」と呼びながら、群衆の中に消えていくポーレット。そしてFIN。


以前紹介した記事はこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/51506495.html

1940年、フランス郊外。ドイツ軍の爆撃から郊外へ避難するパリ市民の行列。
5歳の少女ポーレットは、逃げた愛犬を追いかけ、それを追った両親は戦闘機の機銃掃射で命を落とす。同時に死んだ愛犬のジョッグを抱き、避難の列から外れてさまようポーレット。

小川のほとりで、郊外に住むミシェルという11歳の少年と出会う。
ポーレットはミシェルの家でしばらく暮らすこととなった。

ミシェルの家、ドレ家は貧しかった。ミシェルには二人の兄と二人の姉がいたが、上の兄のジョルジュは馬に蹴られて重傷を負い、寝たきりになっていた。隣人のグアール一家とはいがみあっており、ことあるごとでののしりあう関係であった。

ドレ家の人々はパリ育ちで都会っ子のポーレットをものめずらしく見るが、温かく受け入れる。とくに末っ子のミシェルはポレットに親近感を持ち、無垢なポーレットもミシェルを頼るようになる。

ポーレットは「死」というものがまだよくわからず、神への信仰や祈り方も知らなかった。ポーレットはミシェルから「死んだものはお墓を作るんだよ」と教えられ、人の来ない水車小屋に愛犬ジョッグを埋葬し、祈りをささげる。

愛犬がひとりぼっちでかわいそうだと思ったポーレットは、もっとたくさんのお墓を作ってやりたいと言い出す。ミシェルはその願いに応えてやりたくなり、モグラやねずみなど、様々な動物の死体を集めて、次々に墓を作っていった。

二人の墓を作る遊びはエスカレートし、十字架を盗んで自分たちの墓に使おうと思い立つのだった・・・(HPなどから)。

反戦映画の傑作で、戦争こそが ”禁じられた遊び“を暗示しているようだった。