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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「官僚たちの夏」を見て。</span>

日曜日9時放送ということもあって、ウイークデイには見られないTVも、見ることができる。
先週から(シリーズ途中から)見はじめて2回目となる「官僚たちの夏」を見た。

戦後の日本を支えた「繊維」が下火になって、次に日本が技術として取り組むべきだと
通産省(現・経済産業省)が主張するのが電子計算機(コンピューター)だった。

国産のコンピューター産業の育成こそが、通産省の使命とメーカーや関係業界に
働きかけるが、コンピューターといえば、アメリカに世界の巨人、”IDM”(実際のIBM
がいて、コンピューターに関するあらゆる技術は、IDMの技術に接触すると脅しを
かけてくる。

日本市場を開放せよ、国内でコンピューター製品の販売を行う場合は、7%のロイヤリティ
(特許使用料)を払えと高姿勢で迫ってくる。

迎え撃つ、通産官僚たちの熱き戦い・・・。



世界の巨人に対抗すべく立ち上がる国内メーカーと通産省

フィクションとは言いながら、現実のそれらしき人が登場して、興味深い。
”所得倍増”の池田総理や、通産官僚たち、さらには、富士通、日立といった
国産コンピューター・メーカーの当時の幹部。

現実には大型ンピューターは、巨人IBMが世界を支配し続け、国産も健闘しながらも、
IBMスパイ事件」などで訴えられるなど、辛酸をなめた。

オリンピックを4年後に控えた昭和35年当時だが、その後の日本の急成長ぶりは、
世界の驚異といわれている。

番組で登場する米IDM副社長と通産省の責任者との会談は、マスコミにも知らされずに
進められたという。通産省の担当者の言葉の壁を越えた、「サムライ精神」(通訳
の女性の言葉)によって、IDMが欧州などで一般化している7%というロイヤリティを5%
に引き下げる譲歩に成功した模様が描かれていた。

アメリカのIDM副社長の秘書兼通訳を務める日本人女性は、日本人でありながら、
アメリカの会社の代弁をして、憎たらしいが(笑)、最後には、「あなた方の
日本魂には負けました」と通訳していた。

通産官僚の佐藤浩市には、その通訳女子「女性の前では、どならないほうがいいですよ」と
また小憎らしい言葉を!(爆)。

ダイジェスト版でも、エッセンスをまとめて映画化するのだろうか(だらだら、
毎週見るよりも、手っ取り早いのだが。爆)。「ハゲタカ」のように。

最近では、「華麗なる一族」級の見ごたえのある番組でした。