原作は、昭和30年代前半の北陸を舞台に、時代の波に翻弄(ほんろう)される3人の女性の生き様に
焦点を当てた清張の傑作。これは今から、楽しみだ。
焦点を当てた清張の傑作。これは今から、楽しみだ。
主演の広末涼子は、新婚まもなく夫が行方不明になった女・禎子役。夫の失踪(しっそう)の謎を探るため、金沢へ向かい、真相を追求していく。
役どころに「背負うものが多い作品なので、プレッシャーはあるが、やりがいも感じている。
清張作品の重厚さ、モノクロの中にある陰影がすごく印象的。そこをイメージしていきたい」。
清張作品の重厚さ、モノクロの中にある陰影がすごく印象的。そこをイメージしていきたい」。
中谷美紀は、金沢の社長夫人の佐知子役。物語の重要な鍵を握る女性を演じる。
映画「嫌われ松子の一生」では報知映画賞主演女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。
主演映画「しあわせのかおり」の仏公開も決まるなど、その実力は高く評価されている。
映画「嫌われ松子の一生」では報知映画賞主演女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。
主演映画「しあわせのかおり」の仏公開も決まるなど、その実力は高く評価されている。
中谷は「時代に翻弄された女性の情念を演じることを、楽しみたいと思います」と難役にも意欲。
木村多江は、佐知子の夫が経営する会社の受付嬢・久子役を演じる。
「ぐるりのこと。」でブルーリボン賞主演女優賞受賞など活躍が続く。木村は「人に翻弄されながらも、その運命を受け入れていく今までにない役。清張(作品)の世界観を大切に、ひたむきに演じていきたい」。
出演俳優の比較。( )内は1961年版の出演者
当時の女優は、大女優ばかり。現代の女優もかなり迫っている。
1961年のオリジナル映画
1961年版ストーリー:
金沢で広告会社に勤務する男の死体が発見された。彼の死に疑問を感じた妻(久我)は、
単身調査のために乗り込む。事件が明るみになるにつれて、男女の愛憎、それゆえの女の悲劇が生まれる。
単身調査のために乗り込む。事件が明るみになるにつれて、男女の愛憎、それゆえの女の悲劇が生まれる。
ラスト、寒風吹きすさぶ能登金剛の断崖シーンは、いつまでも哀しみの叙情とその余韻を残してくれる。
ウーーン、期待は高まる。