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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画音楽作曲家⑮「アルフレッド・ニューマン」</span>

今回取り上げる映画音楽作曲家は、かなり古い人です。
アルフレッド・ニューマン(1900年3月17日~1970年2月17日)。

1970年公開の「大空港」が遺作・最後の映画音楽です。
しかし、その過去の作品群を見ると、驚かされます。

1930年代の「レ・ミゼラブル」から、40年代の「わが谷は緑なりき
(あ、Alfmomさんのタイトルだ)「三人の妻への手紙」さらに50年代の
「イブの総て」「七年目の浮気」「慕情」「南太平洋」、60年代の
ネバダ・スミス」まで、すごい、すごい(笑)。

シリアスなドラマから、西部劇、ミュージカルまで作曲していますね。
映画音楽界の草分けではないかと思います。

なかでも「大空港」は、パニック映画のさきがけとなった。
この映画を見て、舞台が空港、機内だけなのに、密室・群像劇っておもしろいなあと思った。

猛吹雪の国際空港と旅客機の中でくりひろげられる人間模様と恐怖のアクシデントを
描いていた。




この映画のオープニング・シーンで登場する俳優の名前が出てくるが、最もお気に入り俳優である
バート・ランカスターに始まり、ディーン・マーチンジーン・セバーグジョージ・ケネディ
ジャクリーン・ビセット、バン・ヘフリン(「シェーン」の脇役)、ヘレン・ヘイズ・・・と
これでもか、と有名俳優が出てきて、まさにオールスター・キャストの醍醐味でした。

1970年代前半には「大地震」「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」など
デザスター&パニック映画が全盛だった。「サブウエイ・パニック」もあった。

大空港」は、その後シリーズとして、75年(チャールトン・ヘストン主演)、77年、80年と
続編が作られた。80年には、なんとアラン・ドロンまで参戦した(笑)。

オールスター映画のおもしろさ。俳優のクレジットをご覧下さい。

Airport Movie Title Sequence


ストーリーは、旅客機に爆弾を仕掛けようとする男と航空関係者の闘いを描いたが、
無賃乗車しようという、ちゃっかりおばさんに扮した、茶目っ気のあるヘレン・
ヘイズは、アカデミー賞助演女優賞を獲得した。ヘレン・ヘイズといえば、往年の名女優
ということで、TVの洋画放送で、淀川さんがたしか解説していた。

スチュアーデス(フライト・アテンダント)に扮したジャクリーン・ビセットも美しい
(「ブリット」以来だった)。ジーン・セバーグは,相変わらずの美貌。

バート・ランカスターは、こういう大作の「束ね役」にうってつけで、親分肌なんでしょうね。
ジョージ・ケネディも渋いです。

主な作品:
ロビンソン・クルーソー Mr. Robinson Crusoe (1932)
女優ナナ Nana (1934)
レ・ミゼラブル Les Misérables (1935)
シュヴァリエの巴里ッ子 Folies Bergère de Paris (1935)
踊るブロードウェイ Broadway Melody of 1936 (1935)
暗黒街の弾痕 You Only Live Once (1937)
歴史は夜作られる History Is Made at Night (1937)
ステラ・ダラス Stella Dallas (1937)
ゼンタ城の虜 'The Prisoner of Zenda (1937)
ハリケーン The Hurricane (1937)
世紀の楽団 Alexander's Ragtime Band (1938)
ガンガ・ディン Gunga Din (1939)
ボー・ジェスト Beau Geste (1939)
嵐ケ丘(1939)
ノートルダムのせむし男 The Hunchback of Notre Dame (1939)
怒りの葡萄 The Grapes of Wrath (1940)
海外特派員 Foreign Correspondent (1940)
ブリガム・ヤング Brigham Young (1940)
怪傑ゾロ The Mark of Zorro (1940)
ティン・パン・アレイ Tin Pan Alley (1940) アカデミー賞受賞
血と砂 Blood ans Sands (1941)
わが谷は緑なりき How Green Was My Valley (1941)
激闘 Son of Fury (1942)
純愛の誓い This Above All (1942)
海の征服者 The Black Swan (1942)
聖処女 The Song of Bernadette (1943) アカデミー賞受賞
我が友フリッカ My Friend Flicka (1943)
天国は待ってくれる Heaven Can Wait (1943)
王国の鍵 The Keys of the Kingdom (1944)
ブルックリン横丁 A Tree Grows in Brooklyn (1945)
哀愁の湖 Leave Her to Heaven (1945)
ステート・フェア State Fair (1945)
呪われた城 Dragonwyck (1946)
剃刀の刃 The Razor's Edge (1946)
荒野の決闘 My Darling Clementine (1946)
マザー・ウォア・タイツ Mother Wore Tights (1947) アカデミー賞受賞
紳士協定 Gentleman's Agreement (1947)
征服への道 Captain from Castile (1947)
三十四丁目の奇蹟 Miracle on 34th Street (1947)
殺人幻想曲 Unfaithfully Yours (1948)
愉快な家族 Sitting Pretty (1948)
鉄のカーテン The Iron Curtain (1948)
都会の叫び Cry of the City (1948)
蛇の穴 The Snake Pit (1948)
廃墟の群盗 Yellow Sky (1948)
日曜は鶏料理 Chicken Every Sunday (1949)
三人の妻への手紙 A Letter to Three Wives (1949)
海の男 Down to the Sea in Ships (1949)
ママは大学一年生 Mother Is a Freshman (1949)
ピンキー Pinky (1949)
私も貴方も Everybody Does It (1949)
狐の王子 Prince of Foxes (1949)
頭上の敵機 Twelve O'Clock High (1949)
折れた矢 Broken Arrow (1950)
イヴの総て All About Eve (1950)
愛欲の十字路 David and Bathsheba (1951)
キリマンジャロの雪 The Snows of Kilimanjaro (1952)
ゼンタ城の虜 The Prisoner of Zenda (1952)
わが心に歌えば With a Song in My Heart (1952) アカデミー賞受賞
レ・ミゼラブル Les Miserables (1952)
聖衣 The Robe (1953)
私をマダムと呼んで頂戴 Call Me Madam (1953) アカデミー賞受賞
エジプト人 The Egyptian (1954)
ショウほど素敵な商売はない There's No Business Like Show Business (1954)

THERE'S NO BUSINESS LIKE SHOW BUSINESS trailer

七年目の浮気 The Seven Year Itch (1955)
慕情 Love Is a Many-Splendored Thing (1955)
足ながおじさん Daddy Long Legs (1955)
回転木馬 Carousel (1956)
王様と私 The King and I (1956) アカデミー賞受賞
なんといっても「シャル・ウイ・ダンス」の王様と私

The King and I /Yul Brynner Deborah Kerr 1956

バス停留所 Bus Stop (1956)
追想 Anastasia (1956)
四月の恋 April Love (1957)
南太平洋 South Pacific (1958)
或る微笑 A Certain Smile (1958)
アンネの日記 The Diary of Anne Frank (1959)
フラワー・ドラム・ソング Flower Drum Song (1961)
西部開拓史 How the West Was Won (1962)
偉大な生涯の物語 The Greatest Story Ever Told (1965)
ネバダ・スミス Nevada Smith (1966)

Nevada Smith 1966

キャメロット Camelot (1967) アカデミー賞受賞
ファイヤークリークの決斗 Firecreek (1968)
大空港 Airport (1970)

すごいラインアップです!