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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">&#039;00年代(73)「チョコレート」(2001)</span>


「チョコレート」(2001)は、主演のハル・ベリーアカデミー賞主演女優賞
有色人種(黒人)ではじめて受賞したと言うことで、関心があったが、きょう見ることが
できた。今、無料映画「Gyao」にて配信中。

2000年の似たようなタイトルの「ショコラ」の母娘によるチョコレートにまつわる
映画とはまったく異なり、邦題による ”甘い”食べ物の話と思うとまったく違う
ストーリー。


 映画の原題が「Monster's Ball」(怪物の舞踏会)であるのに、「チョコレート」とは、なんとも軽いタイトルだ。原題は、死刑の執行前に看守達が行う宴会のこと。

黒人を毛嫌いしていたはずの白人の男が息子の自殺により、それまでの考えを
改め、同様に夫と息子を亡くした黒人の女の二人が、傷心者同士、傷をなめあうように
関係をもち、将来を誓うといったストーリーにはやや安易さは感じられる。




映画は、最初からスリラーのようなタイトルバックが続き、音楽も不安定な
不安を感じさせるようなスタート。クレジット・タイトルの文字が、3回消えては
現れる。

場面は、死刑執行の場面となる。
映画は、刑務所の看守親子を中心に、描かれるが、親のハンクとその親のバックは、黒人差別
主義者で、自分の敷地内に、黒人が通っただけでも、怒り狂うほど。

きょうも、黒人の死刑執行が行われようとしていた。看守の息子ソニーヒース・レジャー)は、
近所の黒人の子供たちとも遊び、心の優しい性格だったが・・・。

死刑囚である夫ローレンスの死刑執行が決まり、レティシアハル・ベリー)は息子と刑務所を訪れ、
ローレンスに別れを告げた。

看守ハンクはローレンスの死刑を執行するが、同じく看守の息子ソニーは嘔吐をこらえきれず、
満足に職務を果たすことが出来なかった。そんなソニーを弱い人間だと罵るハンクだが、
ソニーはハンクと祖父の目の前で拳銃自殺してしまう・・・。

ハンクは絶望し、看守を辞めることにする。
これを木に、父親も老人施設に送り、新たな人生のスタートを目指す。

ハンク役のビリー・ボブ・ソントンは、黒人差別の親の血を引いていたが、息子が
自殺をしてからは、息子の気持ちが理解できるようになり、レティシアと知り合って、
将来を共にする決意を固めるが・・・。

夫を死刑で失い、息子も交通事故で失うと言うショックから立ち直れない状況で、
ハンクと会い、新たな人生をスタートしようとするが、このハンクこそ死刑執行の
看守だったことを知り、苦悩するが、将来をともに生きようと決意する・・・。




成人指定で、いきなりハードなシーンもあるが、物語上・・・笑。

ヒース・レジャーは、出番は少ないが、苦悩の演技は、後の「ブロックバック・
マウンテン」を髣髴とさせる。あの「ダークナイト」と同じ俳優とは、
思えない、今から思うと、ジョーカー役は、いかにインパクトがあったかが
わかる。

ハル・ベリーは、「キャット・ウーマン」では、しなやかな動きと肉体を披露
したが、この映画でも、体当たりの演技で、アカデミー賞受賞は、納得できる。




登場人物:

レティシア・マスグローヴ (ハル・ベリー

死刑囚の夫がジョージア州立刑務所に収監されていたので、息子と2人で生活してきた。子供の愛し方が判らず、過食症の子供にしばしば暴力を振るう。黒人。

タイレル・マスグローヴ (コロンジ・カルフーン)

レティシアの一人息子。父親のいない寂しさから過食症になり、菓子、特にチョコレートを食べる事が止められず、肥満体である。

○ハンク・グロトウスキ (ビリー・ボブ・ソーントン
ジョージア州立刑務所の看守。仕事に大変な誇りを持っている。白人であり、父親の影響から黒人差別者。父と息子と、3人で生活。チョコレート味のアイスが大好き。

ソニー・グロトウスキ (ヒース・レジャー

ハンクの一人息子。ジョージア州立刑務所の看守。祖父・父から黒人差別主義は受け継がず、近所に住む黒人家族と深い親交があり、幼い黒人の子供達ともよく遊んでいた。

○バック・グロトウスキ (ピーター・ボイル
ハンクの父、ソニーの祖父。息子・孫と同じく元刑務所看守で、庭先を黒人の子供が横切っただけでも怒鳴りつける黒人差別主義者。彼の思想は息子のハンクへと受け継がれた。

○ローレンス・マスグローヴ (ショーン・コムズ)
レティシアの夫。死刑囚。

監督:マーク・フォースター
制作総指揮:マーク・ウルマン、マイケル・パセオネク
脚本:ミロ・アディカ、ウィル・ロコス
撮影:ロバート・シェイファー

第74回アカデミー賞 主演女優賞(有色人種として初めての受賞)
第52回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(女優賞)。
ゴールデン・サテライト賞 最優秀脚本賞
全米映画俳優協会賞 最優秀主演女優賞。
フロリダ映画批評家協会賞 最優秀主演男優賞。

☆☆☆