「ブロークバック・マウンテン」(2005)は、見ないだろうと決めていた映画でしたが、一応見ました(笑)。映画としては、見ごたえのある佳作かもしれません。
奥が深い映画ということはいえます。
映画は、ゆったりとしたペースで、音楽もゆるやかに進んでいき、自然の美しさが描かれ、二人のカウボーイが、何週間かキャンプで羊番をするうちに、許されぬ関係に・・・という展開。一時の過ちでなく、この二人の感情は、それぞれが結婚したあとも20年間も続くというところが、驚きです。哀しいサガというのか。(かりに)男女間の感情だったら、受け入れられたでしょうが・・・。
一方では、1963年当時の保守的な社会、家族、生活など考えさせられるテーマも多いです。
イニスを演じたヒース・レジャーは、後の「ダーク・ナイト」とはまったく異なる無口で、頑固でナイーブな性格のカーボーイ役。イニスの奥さん役のミシェル・ウィリアムズは、はじめてみましたが、イニスとジャック(ジェイク・ギレンホール)の関係を知ってしまい、ショックで、痛々しい妻を堪える演技で好演。今一番見たい映画の「彼が2度愛したS」にも出演。
ジャックの妻を演じるアン・ハサウェイは、派手好きなお嬢さん育ちだが、出番が少なかったような気がしました。その両親は、特に父親は自分の娘を溺愛し、娘の夫(ジャック)を、まるで孫を授かればいい、というだけの扱い。
ジャックは、”ロディオ男”などと侮蔑的な扱いに、ついにキレて「ここはオレのうちだ。あんたら(両親)は、お客の立場だ!命令するな!」と怒鳴るところは、見ていてすっきりします。
妻も「よく言ってくれた」といった一瞬の表情を示します。カーボーイくんだりがと見下していた差別など、金持ちの保守的な人間が持っていた感情を、払拭するものでした。
職業、人種などによる偏見、差別はまだまだ根強いものだったのでしょう。
アカデミー賞で、8部門にノミネートされながら、結果的には監督賞、脚色賞、主題歌賞の3部門にとどまっていました。
ところで、ゲイを描いた映画というと、「真夜中のパーティ」(1970)があったのを思い出しました。
学生のときに試写会で見ましたが、ホモ・セクシュアルの世界を通して、男の孤独、疎外感、自己嫌悪の情などを描いていました。映画に登場する9人の全員がホモという異色作品で、衝撃です。
新人監督のウィリアム・フリードキンの作品でした(傑作「フレンチコネクション」ほか)。
それでも、「苦手」な映画の分類です。
「ホラー」同様に、”積極的には”見ないカテゴリーにしまっておきます(爆)。
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