10年前の1998年に閉館した名画の宝庫「並木座」
1970年代ごろの映画館は、先行ロードショーは、新作映画1本の上映が当たり前だったが、
2本立て、3本立ての映画館も多く存在した。
中でも、ロードショーの2-3ヶ月後に、ヒット映画の2本立てというのをよく見に行った。
渋谷全線座では、映画を見始めた1969年頃から2本立てをよく見ていた。その頃は2本立てで「150円」だった。1976年に見たときにはリバイバルの「第三の男」「カサブランカ」の組み合わせや、「アイガーサンクション」「新・動く標的」などがあった。
渋谷パール座では、「シャンプー」「シンデレラ・リバティ」などを見た。
荏原オデオン座では、「逢びき」「キートンの蒸気船」「O嬢の物語」などを見た。この3作品では、20代の若者が、特にどれに関心があったかおわかりになることでしょう(笑)。「ゴッドファーザーPart II(2回目)」「大地震(2回目)」も荏原オデオン座だった。当時、大田区に住んでいたことも影響している。
有楽シネマでは、「チャップリンのサーカス」「タワリング・インフェルノ(2回目)」などを見た。
並木座では、「女の園」「永遠の人」などを見た。「雨月物語」「ある映画監督の生涯」など小津作品、黒澤作品は、ほとんど並木座だった。
大塚名画座では、「マリリンモンローの世界」「ヤング・フランケンシュタイン」などを見た。
このほか、新宿西口パレス、飯田橋佳作座、新宿昭和館、テアトル銀座、テアトル東京、丸の内東映、東劇、松竹セントラル、銀座文化、渋谷宝塚、新宿日活、渋谷松竹、銀座東急、新宿東急、有楽町スバル座、日比谷映画、日比谷スカラ座、日比谷有楽座、新宿ロイヤル、池袋文芸座、文芸地下、みゆき座、新宿ピカデリー、新宿プラザなどがホーム・グラウンドだった。