1970年代映画が中心のこのコラム。
2008年の最初の映画は「ラ・マンチャの男」(原題:Man of La Mancha,1972)。
”見果てぬ夢”を追い求めるドン・キホーテ。
変わり者だが、見果てぬ夢を追いかける意気込みだけは、受け継いで
2008年も、「映画スクラップ帖」は、スクラップになるまで、続けることにします(笑)。
テーマ曲の一つ、主題歌の「見果てぬ夢」Impossible Dream)が大ヒットした。
舞台は、今から45年前の1965年11月にブロードウエイで初演が行われた。
ブロードウエイ、オフ・ブロードウエイで5年間ロングランされた後、1972年に映画化された。
日本では、舞台は松本幸四郎の当たり役でロングランが続いたのは記憶に新しい。
映画では、ピーター・オトゥール(「アラビアのロレンス」)、ソフィア・ローレン(「ひまわり」)、ジェームズ・ココ、ハリー・アンドリュースなどが出演。 70ミリ、テクニカラーだった。
ソフィア・ローレンが、外国語の英語というのに少し抵抗があった(爆)。
どうしても母国語のイタリア語のようになめらかでなかったような・・・。
「ラ・マンチャの男」では、「ひまわり」の名演で、イタリアのトップ女優であることを証明したソフィア・ローレンが、野性味あふれる演技で光った(ソフィア・ローレンのファンであったfpdは、ローレン主演ということで劇場に足を運んだ!)。
映画は、よろいに身を包んだドン・キホーテと従者サンチョ・パンザの理想を求めての奇妙な旅を描いた、セルバンテスの「ドン・キホーテ」(戯曲)が下敷き。牢獄にいたセルバンテスが、自らの原稿により、芝居の形式で自らを釈明するために、ドン・キホーテに変身して、物語が始まるのだった。
このあたり当時見たときは、少しわかりにくかった(笑)。
騎士道精神を復活させて、正義を貫こうとした武者修行の旅でもあった。
宿屋を城と思い込み、売春婦アルドンサ(ソフィア・ローレレン)を姫とあがめるなど、現実離れした
旅だったが、 ドン・キホーテとサンチョ・バンザは亡くなったものの、アルドンサにとっては、ドン・キホーテは夢を与えてくれた騎士として、胸の中に生き続けた・・・。
再び牢獄の中。
罪人たちはセルバンテスの物語に深く感動し、原稿を返してくれた。
本物の裁判に呼びだされるセルバンテスをドン・キホーテの「見果てぬ夢」を
合唱しながら見送ってくれたのだった・・・。
やっぱりソフィア・ローレンのイタリア人女性の野性味ある魅力(笑)。
1970年代のミュージカル映画として、水車小屋の風景や、「見果てぬ夢」の曲とともに、
忘れられない映画の1本だ。
☆☆☆
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