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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1970年代(104)「シャンプー」(1975)</span>



「シャンプー」(1975)は、ウオーレン・ベイティが製作・主演した。

ウオーレン・ベイティといえば、「草原の輝き」では、純情な若者を演じたが、
俺たちに明日はない」で大ブレイク。二枚目で、プレイボーイという印象が強い。

バグジー」(1992年)で共演したアネット・ベニングと結婚するまで、女性遍歴が続いたといわれる。映画一家で、母親も元女優で、シャーリー・マクレーンは三歳年上の姉。

「シャンプー」では、そんなベイティの ”地”をいくような、お金持ちの有閑マダムからモテモテといった役を演じた。

ハリウッドでも有名なヘアサロンのヘアドレッサー(ウオーレン・ベイティ)が、「いつでも女に不自由はしない」と豪語していたが、そんな生活がいつまでも続くはずはなく、やがて、誰からも相手にされなくなり、まわりには取り巻きの女性がひとりもいなくなるという空しさを味わう・・・といった内容。

ハリウッドの高級住宅地ビバリーヒルズは、金持ちの奥様族が、お金と時間をもてあましている“欲望の園”だった。

ヘアー・ドレッサーのジョージ(ウォーレン・ベイティ)は、そんな彼女たちから絶大な人気があった。
今日もフェリシア夫人(リー・グラント)と情事の最中に、ガール・フレンドのジル(ゴールディ・ホーン)から電話が入るといった日常生活が続いていた。

しかし、心の中ではこんな生活にいや気がさしているのも事実だったのだが・・・。

選挙の応援パーティで、ドンチャン騒ぎの中、ジョージは、かつての恋人のジャッキー(ジュリー・クリスティ)との情事をガール・フレンドのジルや、フェリシア夫人の夫(ジョージの店の独立を助けようとしていた)レスター(ジャック・ウォーデン)に目撃されてしまう・・・。


周りの人間が、それぞれの新たな人生をスタートさせようとしているときに、
妻からも離婚され、行き場を失ったジョージは、うつろな表情で、幸せそうなカップルを見つめていた・・・。

ひょうひょうとした軽い役柄が似合うベイティだが、監督としても「レッズ」では、アカデミー賞監督賞を受賞するなど成功を収めた。

「レッズ」は、ビーティが製作・脚本・監督・主演の四役をこなす意欲作で、ロシア革命に立ち合い、歴史的なルポ『世界をゆるがした十日間』を著したジョン・リードの生涯を描いた。

アメコミの「ディック・トレーシー」などが印象に残る。

”ボニー&クライド”(「俺たちに明日はない」)の代表作で、アメリカン・ニューシネマの一翼を
担った一人であることは間違いないだろう。