「遊び」(1971年)は、増村保造監督作品。
主演は、関根恵子(現、高橋恵子)。
高橋恵子は、一度女優として取り上げたことがある。
こちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/46868060.html
「高校生ブルース」で鮮烈デビューのあと、それほど映画は見ていなかったが、
Gyaoで「遊び」を流していたので、1時間20分程度ということもあり、見た。
関根恵子(高橋恵子)は、その顔立ち、雰囲気から清純派のイメージが強い。
しかし、映画では、女子高生で、いきなり15歳で妊娠と言う「高校生ブルース」
で大胆さを披露した。
この「遊び」でも、貧しい女子工員だが、町のチンピラと知り合い、
シャワーのヌードや、大胆なシーンも見せた。女優根性が座っているのである。
デビューの頃は、吉永小百合の再来かと思った。
その後は、紆余曲折、実生活で愛人と逃避行など話題となった。
今の雰囲気は、大人の雰囲気で、充実している。
さて、「遊び」では、まじめ一筋に生きてきたが、家族も、酒飲みの
父親や、病気の寝たきりの姉、工場にまで、母親が、お金の無心に
くるという複雑で、貧しい暮らし。
そんななか、ヤクザのチンピラに、今まで知らなかった男の優しさを
見出し、すべてを投げ打って、新しい生活に賭ける。
ラストシーンで、チンピラは、兄のヤクザのグループから逃れ、
関根恵子と共に、新たな世界に向っていく。
底に穴の開いた木製ボート。
水であふれかえっているが、下着一枚で二人は、ボートをたよりに、
広い海に向っていく。これから待ち受ける試練に立ち向かうように・・。
それにしても、当時としては、関根の全裸シーンは、刺激的だったろう。
当時16歳という。旅館で、男に「抱いて」というあたりは、すごい(笑)。
ういういしさと大胆さを備えた女優だった。
そういう意味では、秋吉久美子や田中裕子などに通じるものがある。
今の時代から思うと、演技、セリフなどが多少時代がかっているのは
仕方がないが、年齢を重ねてますます女優に磨きがかかっている
高橋恵子である。