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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">(47)映画「ヘアスプレー」(2007)</span>



きょう映画「ヘアスプレー」(2007)を観てきた。

オープニングから、ハイテンションの歌と踊りが続き、ミュージカルファンを楽しませる。
特に1960年代のファッション、踊りのスタイルなどが見所。

イントロとして登場するのが、主役で新人のニッキー・ブロンスキーという、
超ぽっちゃり系の(笑)元気印の女子高生。太めだが、キュート(爆)。
18歳の新人で、今後作品に恵まれるかどうか。


舞台は、1960年代のアメリカ・メリーランド州ボルチモア

まだ人種差別や偏見が厳しい時代。テレビの番組も白人中心で、歌番組では、週一度の”ブラック・デー” のみに黒人が参加できるという状況。はじめから最後まで、コメディタッチで軽快なミュージカル・ソングが続く。今年はじめの「ドリームガールズ」にも負けないミュージカルとなっている。


トレイシー役のニッキー・ブロンスキーは 1000人の中からオーディションで選ばれた
というシンデレラガール。歌番組が夕方4時半からあるときは、学校でも、時間を気に
してそわそわ。時間になると急いで、友人と家に帰り、TVの前で、番組同様踊るのが楽しみ。


このニッキーの母親に扮するのが、なんとジョン・トラボルタ。役柄のためとはいえ、おそらく倍に体重を増やしたと思われる“変貌”ぶり。その旦那が、「面白グッズ店」を経営するクリストファー・ウオーケン。年が行き過ぎて、父親というより、おじいさん?(笑)
いつもの悪役面から、押さえた茶目っ気で、笑わせる場面も。

黒人街に遊びに行った娘を連れ帰ろうとするが、そこで、見たこともないステーキの肉を
見せられて、目の色を変えるトラボルタがおかしい。


歌番組を取り仕切る部長を演じているのがミシェルファイファー

番組に出たいトレイシーの母娘と比べると、マレーネディートリッヒ並みの痩せ型。

このミシェルファイファーが、白人だけの番組続行を主張し、太めのトレイシーや黒人を
追放しようとたくらむが・・・。番組の上層部も、白人だけの番組にしたいと、ファイファーに、
「Fix it! Fix it!」(うまく片付けろ!)と厳命する。ニッキーの父親の店に行き、
色仕掛けで迫るが、相手が(太目しか好きでないのか)、まったく相手にしないところが
可笑しい(笑)。


歌番のコンテストが、この映画のハイライトのシーン。ニッキーの参加を阻止する
ファイファーらの隙をついて、会場内に潜り込んでからが面白い。


視聴者からの電話により、人気投票では、番狂わせが待っていた!

出演者では、クイーン・ラティファが圧倒的な存在感を見せる。

ラティファの作品は「シカゴ」「TAXI NY」「主人公は僕だった」「Last Holiday」
(昨年台湾で見たが、日本ではなぜか未公開)と結構観ている。

歌詞、セリフなど随所に、新しい時代(人種差別がなくなり、新しい時代を予見)
に向っての転換期を示す言葉が印象的。


エンドロールでは、最後まで立ち上がらないほうが良いでしょう。


☆☆☆☆