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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代(39)「ウエスタン」(1969)</span>





D(ディメンション)150というシネラマワイドスクリーンが、日本の劇場に登場したのは、
1969年10月のこと。東京・新宿の歌舞伎町の中に今もある「新宿プラザ」だった。

そのオープニングを飾った映画が「ウエスタン」(原題:Once Upon a time in the west)。


私が、劇場で初めて映画を見たのがこの年(1969年)の3月2日「ブリット」
スティーブ・マックィーン主演)で、「ウエスタン」は、その年の12月に見た。
新宿プラザの記念すべきオープニングに間に合ったのだ。

「ウエスタン」の本編の前に、予告編の映画を見ていた。

4:3 のスタンダードのスクリーンだった。
「これより本編を上映いたします」のアナウンスのあと度肝を抜かれた。


画面が左右に広がりだしたのが「伸びる、伸びる、いつまでたってもとまらないのだ!」(笑)。
前列から10列目くらいだったと思うが、スクリーンは、半円を描くように観客を
取り巻くほどに円を描いていた。


これがD150なるものなのか、と驚いた。
その場に身を置いているような臨場感だった。


物語は物寂しい西部の駅から始まった。
長い長い長いオープニング。

駅のホームで何者かを待ち受ける屈強な3人のギャングたち。

そこに現れたハーモニカを吹く謎のガンマンはあっというまに3人のギャングを射殺。
(いったいなんのために? ハーモニカ男は何者なのか?)


舞台は変わって荒野の一軒屋。

マクベイン家の男は再婚相手を迎え入れるための準備をしていた。しかし突如として現れた
フランクとその部下達によってその男と一家は皆殺しにされてしまう。

更にフランクは偽の証拠を現場に残し、事件を山賊のシャイアン一味の仕業に見せかけた。
新妻のジルは夫を殺した男への復讐と、女一人で西部で生きていく決意をする。




実はフランクがマクベイン一家を殺害したのは、マクベイン一家の土地を奪い取ろうとする
鉄道王モートンの差し金だった。事件の真相を探ろうとするシャイアン、そしてフランクを
付け狙う「ハーモニカ」は美しい未亡人ジルと彼女の財産を守るために協力しあうのだった・・・。




ラストシーンでは、「ハーモニカ」とフランクの決闘を迎えることになる。

「ウエスタン」の一シーンはこちら:
Once Upon a time in the west) https://youtu.be/-mMd6D1Gw1g

最後にフランクがハーモニカ男に「お前は何者だ?」と。

ハーモニカ男は応えるかわりに、ハーモニカをフランクの口に押し付ける。
自分が子供のときに、そうされたように・・・。最後に気づくフランク・・・。


キャスト:
チャールズ・ブロンソン:ハーモニカ
クラウディア・カルディナーレ:ジル・マクベイン
ヘンリー・フォンダ:フランク
ジェイソン・ロバーズ:シャイアン
ガブリエル・フェルゼッティ:モートン
フランク・ウルフ:ブレット・マクベイン


☆☆☆☆