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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「HERO」(2007)</span>


「HERO」を遅ればせながら劇場で観てきた。
やはり、映画は映画館で、をあらためて感じた。


オープニングから、エンディングまで「まるごとキムタク」の映画だった。
単にTVドラマの延長かと思ったが、映画の醍醐味があった。


先日、テレビでドラマ「HEROレジェンド(伝説)」を見ていたので、登場人物、
ストーリーのつながりなどがわかっていたので、理解できた。

海で、魚を取るのに「えさは、スイカがいい」といった会話。

もちろん、映画公開が9月はじめと早かったので、映画を見てから先日の「テレビドラマ」を
見ても、前にこういういきさつがあったのかと、興味深く理解できるだろう。


映画では、木村拓哉は、「2046」くらいで、「武士の一分」も未見だが、今回の「HERO」は、
キムタクを周りが盛りたて、本人も裁判の長いセリフによる感動シーンで、すばらしい演技を
見せ、今まで見た中では、一番かっこよく思えた。

14年連続で、タレント(歌手・俳優)の1位をキープしているのもわかる気がした。
まさにヒーローだった。

「HERO」での芝居は、時折感じていた芝居くささがなくなってきた(笑)。安心してみていられる。

親子共演となった、松たか子松本幸四郎

東京地検城西支部に再び戻った木村拓哉(久利生=くりゅう)は、ある傷害致死事件の裁判を任される。


久利生の事務官を務めるのが、久利生に好意を持つ松(雨宮)。

「6年も、知らん振りして転勤から戻ってきた」久利生を心の中では責め、不満。
が、表には出さない。松の演技、表情はいつもながら自然で、これまた安心してみていられる。
親の血か。

幸四郎は、舞台のミュージカル「ラマンチャの男」のイメージが強いが、「HERO」では、
凄腕の弁護士の役。感情を表に出さないが、存在感はある。


幸四郎が、松に向って、いい検事(久利生)についたな、というセリフ(実の親子での
一度だけの会話のシーン)がある。まんざらでもない表情の松。


幸四郎は、検察に愛想をつかして辞めて弁護士になったが、久利生の上役にあたる児玉清とは、
検察の元同僚。この二人の会話が実に味わいがある。すれ違うときの短い会話に年輪が出る。


児玉「あれが久利生だ」。

幸四郎立派な検事を育てたな」。

セリフは短いが、ずしりと響く。


役者として、ゾクゾクは、やはり香川照之

キサラギ」とは打って変わって、硬派の検事。国の大物政治家の不正を暴こうと、最初は久利生の正義感をあざ笑うが、最終的には、久利生をサポートし、久利生の法廷での言葉に感動すら覚える。

只者ではない演技派だ。
頭をポマード?かなにかで、なでつけ、小柄で肩を張って歩く姿も、ユーモアが感じられる。


中井貴一
物静かな役柄だが、落ち着きがあり、うまい。

日本を代表する俳優の一人ではないかと思う。さすが俳優一家の血筋か。
松は、本当にうまい。画面いっぱいのアップでも、まったく自然。


映画のラストシーンは、味がある。

詳しくは触れないほうがいいが、今回の「HERO」で、重要なポイントとなっているのが、「言語」。
とくに韓国語とスペイン語だ(笑)。

松と木村(久利生)は、それぞれ外国語を一生懸命に学ぶ。
久利生が、いつもイヤホンで何かを聞いているが、何を聞いているかは、松は知らない。


それが、最後に重要な意味を持つのだが・・・。


行きつけのバー(バーテンダー田中要次)で、隣り合わせに飲む松と久利生。

大型液晶テレビでCMに流れているのが語学機械。

音声認識の自動翻訳機だ。

この映画では、効果的に使われている「小道具」としては、携帯電話と
この音声認識自動翻訳機であろう。


「HERO」の中では、韓国語で機械に向って言えば、日本語となって、
言葉がスクリーン上に現れる。

各国語バージョンがあって、スペイン語で話すと、やはり日本語に自動翻訳されて、ことばが出てくるのだ。これが、絶妙に、タイミングよく、映画で使われていた。


それにしても、粋なラストシーン

にくい!(爆)。

テレビのドラマでは、いつもキムタクのラストシーンは、この
終わり方をしているような気がする。

二枚目人気俳優は得だ(爆)。



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