お笑い人気番組「笑点」などに、ときどきでてくる「ケーシー高峰」。
お色気たっぷりの「医学漫談」が面白い。
本当らしく聞こえるから、さすが素養があるのか。母親は、開業医というから
そういう環境だったのでしょう。
テレビ・ドラマの「ベン・ケーシー」から、名前を取っている。
高峰は、大ファンだったという大女優、高峰三枝子から取ったと
いうから、本名のかけらもありません。
ケーシー高峰は、白衣を着て、聴診器を首に下げ、黒板を使って、大学の
先生のように、もっともらしく説明する。ところが、それがとんでもない
「落ち」がついた、しゃれであったり、語呂合わせであったりする。
いかにも本当らしく話すところが、観客に受ける。
下ネタも少し混ぜて、笑わせる。
お笑い芸だけでなく、テレビでは、春の波濤、新事件、遠山の金さん、火曜サスペンス、
月曜ミステリーなどに出演した。映画は、寅さんシリーズ、楢山節考に出ていた。
最初、漫才師のリーガル天才に弟子入りした。 その後、コロムビア・トップの
青空一門で大空はるか・かなたという漫才コンビを結成。一人になって、
医者の扮装で、漫談を始めて、大うけ、人気を得た。
ヒットしたフレーズに、おなじみの「セニョール」「グラッチェ」があり、怪しげな
言葉で一世を風靡した。
ときどきは、こうした毒舌漫談を聞いてみたくなる。