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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1950年代⑨「黒いオルフェ」</span>

 「黒いオルフェ」(1959、フランス映画)
  
 ギリシャ悲劇美を、現代に移し替えた。色彩がすばらしい。
 ボサノバのリズムなど、音楽もいいです。
 リオのカーニバルが一躍、有名になりました。

 



 オール黒人による異色作。
 音楽がすばらしく、映画音楽のスタンダードとして、有名です。
 リオのカーニバルの存在を広めたことでも知られます。

 フランス映画で、リオのカーニバルを背景にギリシャ神話のオルフェと
 ユリディスの愛の現代化を試みたもの。

 監督は「濁流」(57)のマルセル・カミュ。監督第二作目。
 音楽はアントニオ・カルロス・ジョビンルイス・ボンファの作曲。

 出演者はほとんど一般市民。
 1959年カンヌ映画祭グランプリ。第32回アカデミー最優秀外国映画賞。
 ゴールデン・グローブ賞など映画賞を多く受賞した。



 ストーリー:
 黒人娘ユリディス(マルペッサ・ドーン)は、市電の運転手である黒人青年
 オルフェ(ブレノ・メロ)と知り合い、愛し合う。

 夜、明日のカーニバルの練習であるサンバの群舞に二人は酔った。
 すると、死の仮面をつけた男が現れ、ユリディスを追ってきた。

 カーニバルの当日、ユリディスは従姉の仮装を借りてオルフェの指揮する
 熱狂的な踊りの輪の中に入った。夜になった頃、ミラがそんなユリディスに
 気づいて、彼女につかみかかった。逃れるユリディスを、死の仮面の男が
 追っていた。必死に市電の車庫に逃げこんだが、天井においつめられた。

 ユリディスの手が高圧線にかかった時、かけつけたオルフェが車庫内を
 明るくしようと電気スイッチを押した。感電してユリディスは死んだ・・・。

 ユリディスの死体は死体置場にあった。夜が明けようとしていた。
 オルフェは死体を抱いて丘に帰った。嫉妬に狂ったミラが小屋に放火
 していた。彼女の投げた石でオルフェはユリディスを抱いたまま
 断崖から落ちた。二人の死体は重なった。

 彼のギターを鳴らしながら、黒人の子供たちは日の出を迎えた。

 ・・・
 
 毎年死人が出る熱狂的なリオのカーニバルが知れ渡るきっかけとなった
 映画である。



 ☆☆☆☆