fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画のラストシーン②・・・「俺たちに明日はない」</span>




 
 87発の銃弾を打ち込まれ、踊るように体が揺れる強烈なラストシーン。まさに蜂の巣。

 「俺たちに明日はない」(1967)(原題:Bonny and Clyde)のボニーとクライドの
 短い生涯が幕を閉じた。車を運転していると、藪の中から、一斉射撃にあったのだった。
 
 実在したボニー・パーカーとクライド・バロウの銀行強盗の生き様を題材にした、
 アーサー・ペン監督のアメリカン・ニューシネマの傑作である。

 ボニーにフェイ・ダナウエイ、クライドにウオーレン・ベイティが扮した。
 ほかに、ジーン・ハックマン、マイケル・J・ポラードらが出演。

 舞台は、1930年代のアメリカ南部。世間は大恐慌の最中であった。
 クライド・バロー(ウォーレン・ベイテイ)は、強盗の罪で2年間の服役を終えて
 シャバに出てきた。

 退屈な日常にうんざりしていたボニー・パーカー(フェイ・ダナウェイ)は、家の前で車を見て いたクライドに声をかけ、共に町へ繰り出した。

 それからの二人は、店を襲い、銀行を襲った。ことごとく成功したことが二人の気持をますます
 駆り立てる。車の修理工場でうだつの上がらない若者C・W・モス(マイケル・J・ポラード) を仲間に引き入れた。
 
 ボニーとクライドが銀行を襲う。モスは外の車で待機している。逃げる時、銀行員が車に飛びつ いてきた。クライドは銃で顔を撃った。

 そんな時、クライドの兄バック(ジーン・ハックマン)とその妻ブランチ(エステル・パーソン ズ)が逢いにきた。バックも服役を終えてきたのだ。お互いに紹介し、今後のことを話し合う。

 家を借り、5人の奇妙な共同生活が始まった。
 夜、いつの間にか、家の周りを警官が取り囲んでいた。それを知ったブランチが叫びまくった。 
 銃撃戦の中、車で逃げ出した。

 5人組の銀行強盗が出没して行く。
 「ボニーとクライド」は新聞の紙面を賑わせ始めた。それを読んで悦に入る二人。
 池の傍で休んでいると保安官が見回りに来た。クライドが保安官を捕らえ、記念写真を撮る。
 ボニーとクライドは英雄気取りだったが・・・。

 あるとき、モスの父親が車の修理をしていた。クライドが車を降りていくと、「パンクしち
 まってな」と言いながら父親は車の下へ潜り込む。モスの父親が、警察に通報したのだった。

 その時だ。周辺の茂みの中から一斉に夥しい銃弾が飛んで来た・・・。
 ボニーとクライドは蜂の巣になっていった。

 このラスト・シーンで、アメリカ映画は一気に、ニューシネマ時代へと突入した。
 
 ☆☆☆☆