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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1980年代⑱「ラスト・エンペラー」</span>


 「ラスト・エンペラー」(1987年)は、中国・清朝最後の皇帝で、満州国皇帝となった溥儀(ふぎ)
 の物語だった。 音楽を坂本龍一が担当した。アカデミー賞(第60回)作品賞ほか9部門を受賞した。

  溥儀の自伝「わが半生」が原作で、ベルナルド・ベルトルッチが監督、脚本を兼任した。
 溥儀をジョン・ローンが演じた。

 西太后による溥儀に対する皇帝指名と崩御を描く1908年からスタートし、所々に第二次世界大戦後の
 中華人民共和国での戦犯収容所での尋問場面をはさんで、満州国の皇帝になり、満州国の崩壊後に
 一市民として死去する1967年までの出来事をメインに溥儀の人生を描いている。

 いまや、観光名所として一日5万人が訪れるといわれる紫禁城で撮影された。中華人民共和国政府の
 全面協力を得て、数週間貸し切って撮影が行われたという。色彩感覚も豊かなベルトルッチの映像
 の美しさが圧巻。紫禁城太和殿での即位式の荘厳で華麗なシーンは映画史に残る有名なシーンと
 なった。

 1987年度のアカデミー賞ではノミネートされた9部門(作品賞、監督賞、撮影賞、脚色賞、編集賞
 録音賞、衣裳デザイン賞、美術賞、作曲賞)全てが受賞するという快挙を達成。甘粕正彦役兼
 音楽プロデューサーとして参加した坂本龍一が日本人として初めてアカデミー賞作曲賞を受賞した。

 あらすじ
 1950年。第二次世界大戦終結による満州国の崩壊と国共内戦終結により、共産主義国である
 中華人民共和国の一都市となったハルピン駅。5年間にわたるソビエト連邦での抑留を解かれ送還
 された中国人戦犯達がごった返す中で、列から外れた一人の男が洗面所で自殺を試みる。男は危うく
 一命を取り留めるものの、薄れ行く意識の中で幼い日々の頃を思い出していた。この男こそ清朝最後
 の皇帝・宣統帝愛新覚羅溥儀その人であった・・・。(Gooより)

 スケールの大きさと、美術に圧倒された。幼い溥儀が、大人たちの権力闘争で皇帝となり、
 大勢の人民の前に、姿をあらわす場面など、異様な光景に思えた(笑)。こんなことも
 あったのかと、歴史の一端を知ることができ、よかったと思う。


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