写真は2枚とも「ウエスタン」(座席の横まで、半円を
描くスクリーンで、チャールズ・ブロンソンのドアップが=下)
DIMENSION 150(ディメンション150)という、70ミリ大画面の一種のスクリーンで初めて
映画を見たときは、「ウオー」と思わず声を上げてしまった。
映画を始めてみた年、1969年の12月だった(私も、もちろん10代でした)。今もある新宿歌舞伎町の「新宿
プラザ」の劇場オープニングが、ディメンション150といわれた、超ワイド・スクリーン
だった。1963年に作り出されたという特殊な 70mmシステムで、プリンターと映写機に特殊光学シス
テムが使われているという。作られたプリントは、シネラマに使われるような深く湾曲したスクリー
ンに映写されるというもの。
映画の予告編、コマーシャルは、普通のスタンダード画面で、「劇場が大きい割には、小さなスク
リーンだな」と思っていた。ところが・・・・・!
本編の上映となって、スクリーンが、上へ伸びる、左右に広がるわで、どんどん横に広がって
いき、なかなか止まらない(笑)。座席の前列20番くらいに座っていると、スクリーンが半円を
描いて、ほぼ真横まで、広がってくるような感覚だった。「これはすごい!」と唸った。
そして、新宿プラザで上映された、記念すべき第1作目の映画は・・・
「ウエスタン」だった。
異色西部劇で、チャールズ・ブロンソンが、ハーモニカを吹きながら、復讐を果たすというもの
だった。名優ヘンリー・フォンダや、イタリアの大女優、クラウディア・カルディナーレなどが
でていた。
現実の中にいるような錯覚を覚えるような、大画面の迫力に、「やはり映画は映画館が最高だ」
と思ったものです。
日本では、大型スクリーンというのがだんだん少なくなっているように思う。30年位前は、
京橋の「テアトル東京」東銀座の「松竹セントラル」などは、大画面だった。
ブログをはじめた1年4ヶ月ほど前に、台北近郊に「世界最大のスクリーン」の劇場がある
というので、出張のついでに行ってみました。その模様は、http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/18146669.html?p=4&pm=l。
今は、シネコン全盛の時代で、スクリーンもこじんまりしているものが多くなった。
すこしさびしい気がします(笑)。