チャールズ・ブロンソンが全盛期の1970年代初めの映画。このころのブロンソンは「ウエスタン」「雨の訪問者」「バラキ」「レッド・サン」「アドベンチャー」「狼の挽歌」「メカニック」など矢継ぎ早に映画出演。
TVのコマーシャルでも、「うーん、マンダム」といって、人気。肝心の「扉の影に誰かいる」では、イメージチェンジも狙ったのでしょうが、不発(爆)で、生彩を欠いていたように思います。やはり、動き回ったほうがいいようです(笑)。
「扉の影に誰かいる」(1971)は、これまでのアクションがメインのブロンソンとは打って変わり、 ”静”の演技でした。あの「サイコ」以来、精神異常の役などを多く演じたアンソニー・パーキンスが、精神科の医師となり、落ち着きの中にも ”異常性”を秘めた演技で、記憶喪失のブロンソンを殺人者に仕立てようという、怖さ。
ブロンソンの奥さんだったジル・アイアランドがこの映画にも顔を出していました。
ロンドン郊外の港町にある邸宅を舞台に、記憶喪失の男を利用して妻の浮気の清算を計る精神医を描くサスペンス映画。
一つの舞台で行われるシチュエーション・ドラマというのは、役者と脚本の力が最も必要とされるものだが、邸宅内だけで展開するこの作品にはどちらも不十分といわざるを得ないようです。
