「さらば荒野」(1970、日本公開1971、原題:Hunting Party)。
キャンディス・バーゲン、ジーン・ハックマン、オリバー・リード出演の異色西部劇。
無学な無法者が、文字を習いたいために女の先生を誘拐し、無法者と女教師が心を
通わせてしまい、最後は、追っての一群からの発砲でともに死んでしまうという
ストーリー。
オリバー・リード扮するフランク・コールダーは、無法者グループのリーダー。無学で無口な男
だが、生まれながらにして統率力にはたけていた。読み書きさえできれば、もっと素晴らしい人生が
開けるだろうと思っていた。
無法者たちは、テキサス州ルーガー郡に入ると、保安官の、ここからすぐに出て行けという警告も
無視して横暴に振る舞った。コールダーは、ある学校を見つけ、そこには美しい先生が子供たちに
ABCを教えていた。これこそ、コールダーが待っていた人間だと、その女教師を誘拐してしまう。
しかし、実はこの女は、教師ではなく、この町の有力者ブランツ・ルーガー(ジーン・ハックマン)の
妻メリッサ(キャンディス・バーゲン)だったのだ。ルーガーは、サディストだったが、メリッサは
彼を理解して、よくつかえていた。しかし、彼にとって妻が無法者に連れ去られたことは侮辱でしか
なかった。彼は無法者たちの皆殺しを誓う。
メリッサは逃がしてくれと懇願したが、コールダーはどうしても字を教えろといってきかなかった。
彼はメリッサの暖かとみじめな状態に心を動かされ、メリッサも次第に動揺し、ほとんど本能的に
身を任せてしまった。翌日、彼女は自責の念に苦しんだが、自分がこの強くで不思議な男に惹かれて
いることも感じていた・・・。
追っ手と、無法者集団との銃撃戦が繰り広げられ、壮絶なシーンで、幕を閉じる。
この映画での、キャンディス・バーゲンの美しいこと。1970年前後のキャンディス・バーゲンは、
アメリカ女優の若手ナンバーワンの地位にあり、多くの映画に主演していた。当時の「ロードショー」
「スクリーン」といった映画雑誌では、人気女優のトップ3は下らなかったように記憶しています。
オリバー・リードは、野性的な中にも人間味あふれる温かみのある演技を示した。
映画の中のシーンでは、望遠鏡つきのライフルで800メートルも先の人間を撃ち殺すという
シーンなどは驚きだった。血の吹き出すシーンも、当時では、リアルそのもの。キャンディス・
バーゲンの魅力全開の新しいタイプの西部劇だった。

