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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1970年代(71)「未来惑星 ザルドス」</span>


 
 「未来惑星 ザルドス」(1974)。
 
 2293年という未来を想定し、その時代に人間はどう変化しているかを描いたSF映画
 製作・監督・脚本・原作は「脱出(1972)」のジョン・ブアマン
 撮影監督は「2001年宇宙の旅」のジェフリー・アンスワース
 出演はショーン・コネリーシャーロット・ランプリング、セーラ・ケステルマ

 20世紀末の最高の科学者と知識人が高度な頭脳と技術を結集して作りあげた理想郷「ボルデックス」
 の誕生(1990年)から約300年後の2293年の未来が描かれる。理想郷と思われたが、現実はそうでは
 なく、人間性喪失の世界に過ぎないことを悟った ”異分子”たちが、立ち上がる物語である。

 2293年では、高度成長を遂げた社会は20世紀末に滅びている。エターナルス(永遠の人たち)と
 呼ばれる住人たちは、年をとらず、霊を基盤とする生活を営んでいた。このボルテックス社会にも
 異分子がいた。痴呆状態で生き続ける恍惚人間たちと、思想的な罪を犯した罰により老人に
 させられた人たちだった。ボルテックスと外界とは眼に見えない壁で仕切られていて、何者も
 ボルテックスに侵入することは出来なかった。外界は荒涼たる別世界で、そこには人類の生き
 残りが獣のような最低の生活を営んでいた。

 彼らはボルテックスに住む人たちのために耕作をする奴隷で、無制限に繁殖することは許されず、
 定数をオーバーすると、エクスターミネイターズ(撲殺者)と呼ばれる屈強な男たちが獣人狩り
 行なっていた。エクスタミネーターの隊長、ゼッドをショーン・コネリーが演じた。

 「ザルドス」とは、外界の空中でエターナルスが獣人たちのために作った巨大な首の形をした神像
 のこと。獣人たちは、ザルドスを神と信じ、崇め畏れていたが、エターナルスたちはこれで、エター
 ナルス(永遠の人たち)と呼ばれていた獣人たちが収穫した穀物を運んでいた。

 ザルドスを直接コントロールしているのはアーサー・フライン(ナイオール・バギー)という
 エターナルス。ボルテックスのコミューンで幅をきかせているのは女性で、特に指導者コンスエラ
 (シャーロット・ランプリング)、遺伝学者メイ(セーラ・ケステルマン)、預言者アバロウがほとんど
 の権力を掌握。

 ある日ゼッドは自分達が、ザルドスに裏切られていることを知り、ザルドスを操っている
 ボルテックスの秘密を暴く復讐を決意。ボルテックスに入るためにザルドス内に潜入したゼッドは
 神像を操るアーサーめがけて発砲、首尾よくボルテックス潜入に成功するのだが・・・。

 ゼッドの眼に映ったボルテックスは、所詮人間の理想郷ではなく、永遠の生命と引きかえに人間性
 喪失したものだった。こうして、ゼッドは、彼に味方する人々の力を借りてボルテックスの人々を
 解放するために立ちあがるのだった。

 エクスターミネイターズが、エターナルスたちを殺戮し、周囲は血の海となり死体の山が築かれて
 いく。コンスエラとゼッドはザルドス内に逃げ込み、生きのびた。数ヵ月後、コンスエラが赤ん坊
 を生んだ。そして次第に老いていく2人。やがてそこには1対の骸骨が転がっていた。

 SFモノは、あまり好みの範疇ではなかったですが、ショーン・コネリーなどが活躍するアクション
 と言うことで、楽しめたと言うところでした。コネリーは、○ツラでしょうが(当時は、知り
 ませんでしたが、胸毛、髭は濃いです)、パンツ一枚で、あまり、カッコはよくなかったと思い
 ましたね〔爆)。

 ★★

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