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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1970年代(26)「ボギー!俺も男だ」: 俳優ウディ・アレンの代表作。</span>



「ボギー!俺も男だ」(1972年、公開1973年秋)(原題:Play It Again, Sam)

ウディ・アレン主演。アレンの作品では、一番のお気に入りです。

まだ、新人のダイアン・キートンが、この映画と同じ年公開の
「ゴッド・ファーザー」(1972年)と共に売り出すことになった
作品でもあります。

もともと舞台(1968年)があって、アレンとキートンは共演ずみとのこと。
その後、「アニー・ホール」などで、コンビを組むようになるなど息はぴったりだった
ようです。アレンの原点とも言うべき作品かと思います。

映画の始まりのシーンが、映画ファンにとっては、なんとも、泣かせます。

白黒のスクリーンに大写しになる美男美女。

「分かってくれ。よせよ・・・。君の瞳に乾杯…」
涙目のバーグマンを、ボギーが渋い顔で見つめて言います。ここでカメラは観客席に。

そこには「カサブランカ」のクライマックスに没入しているアラン(ウディ・アレン
の顔が。今にも泣き出しそうな、それでいて幸福の絶頂にいるような、
感動に打ち震える夢心地の表情!

これは、面白い映画になりそうだと予感させる始まりでした。

結構、面白かったなあ。

監督:ハーバート・ロス
脚本:ウディ・アレン
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
出演:ウディ・アレン
   ダイアン・キートン
   トニー・ロバーツ
   スーザン・アンスパッチ

ボギーは、言うまでもなく、ハンフリー・ボガートの愛称。

原題の「Play it again,Sam」は、ボギー主演の「カサブランカ」の名台詞として有名。

うだつのあがらない、チョイはげで、ちびのアレンのイメージは、この映画で
定着したでしょうか。日本語のタイトルは、いかにもアンチョコですが、
アレンの心情をよくあらわしているかも。

(内要)
 主人公のアラン(W.アレン)は、「カサブランカ」(1942)、「三つ数えろ
などのハンフリー・ボガートを、理想の男性像として偶像視。
妄想癖のあるアランはボギーの幻影をつくり出し、そのボギーに、
恋のアドバイスを受けたりするという、アレンらしいコミカルな内容です。

 アランは、妻から三行半をつきつけられたチョンガー男。ただいま恋人募集中。
チビでド近眼、29歳で頭頂部がかなり薄くなっており、超いじけ虫の男。
 
というわけで、なかなか恋人ができません。

それを心配して、なにかと世話を焼いてくれるのが友人のディック
(T・ロバーツ)とその妻のリンダ(D・キートン)。

2人はアレンに取っ替え引っ替え女性を紹介するものの、ボギーの亡霊に
アドバイスを受けて、かっこつけて ”ハードボイルド調”に迫ろうとする
ので、チャンスをいつも潰してしまいます。そうこうしているうちにアレンは、
なんと親友の妻リンダに恋心を抱くように。

リンダのほうも仕事で忙しい夫に放っておかれて欲求不満気味。
しかも、2人は趣味趣向がピッタリ。相性は抜群。さて、この禁断の恋の行方は・・・。
「今夜『三つ数えろ』をTVでやるから、うちで一緒に見ない?」とアランが
リンダを誘いますが・・・。

監督はアレンかと思ったら、そうではなく、ハーバート・ロス。場所もいつもの
ニューヨークではなく西海岸・サンフランシカコでした。アレンはNY専門だったか。

《公開時コピー》
チビで間抜けで近眼で ハゲ頭の青春、ここに眠る。


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