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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1980年代⑦「ニュー・シネマ・パラダイス」</span>



1980年代⑦「ニュー・シネマ・パラダイス

 映画ファンにとっては、懐かしいような、郷愁を覚える泣かせる映画ですね。

 シチリア島の小さな村の映画館パラダイス座が舞台です。

 映画好きの少年サルバトーレは、老映写技師アルフレードを幼い時から慕い、
ある日失明した彼に代わって映写を引き受けます。少年と映写技師との友情を通して
映画への情熱ををうたいあげた感動作品でした。
 
 そういえば、東京でも、昔懐かしい名画座がずいぶんと消えていきました。

 たとえば、銀座の「並木座(黒澤作品、小津作品など日本の名画を中心に、
映画ファンに親しまれていました)、渋谷の全線座(洋画の2本立てを格安料金で上映)、
新宿西口パレス(洋画の2本だて)、テアトル新宿名画座ミラノ、有楽座、有楽シネマ・・・
懐かしい名前です。

 学生のときの全線座の映画料金は、2本で、150円くらいでした。カレーライス
(学食)とほぼ同じ料金で、カレーを食べずに、映画に行ったのも思い出です。
 新作のロードショーの料金は、学割で450円で、それでも高いなあと思いました。
 話がそれました。

(内容)
 物語は、大きく三つのパートに分けられるでしょうか。
 主人公の少年トトと映画技師アルフレードの交流を描いた少年時代。
 成長したトト=サルヴァトーレと初恋の女性エレナとの恋愛を描いた青年時代。
 そして、映画監督として成功を収めたサルヴァトーレの帰郷を描く壮年時代。
 いずれもこの物語に欠くことのできない役割を持っていますが、
 なかでも印象深いのがトトと映画との出会いを描いた少年時代でしょう。

 今の1980年代のローマ。夜遅く帰宅した映画監督の
サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(ジャック・ペラン)は、
留守中に母(プペラ・マッジョ)からアルフレードが死んだ
という電話がかかっていたことを知らされる。

 その名を耳にした途端、サルヴァトーレの脳裏には、
シチリアのジャンカルド村での少年時代の思い出が甦ります。

 当時、母マリア(アントネラ・アッティーリ)と妹の三人暮らしだった
サルヴァトーレ(サルヴァトーレ・カシオ)はトトと呼ばれ、
母親に頼まれた買物の金で映画を観るほどの映画好きでした。

 そんなトトを魅了していたのは映画館パラダイス座の映写室であり、
また映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)でした。
パラダイス座には司祭(レオポルド・トリエステ)の検閲があったために
村の人々はこれまで映画のキス・シーンというものを見たことがなかったのです。

 トトはいつも映写室に入り込む機会を窺っていましたが、アルフレード
彼を追い返そうとします。そのうち2人の間には不思議な友情が
結ばれてゆき、トトは映写室でカットされたフィルムを宝物にして
集めるのでした。

 しかしある日、フィルムに火がつき、パラダイス座は全焼。
そしてトトの懸命の救出にもかかわらず、
アルフレードは火傷が原因で失明してしまうのでした。

 やがてパラダイス座は再建され、アルフレードに代わって
トトが映写技師になった。もはや検閲もなく、フィルムも不燃性に
なっていました・・・。

 トトが故郷の町を離れて30年の月日が経っていました。
 アルフレードの葬儀に出席するためにジャンカルド村に
戻ってきたトトは、駐車場に姿を変えようとしている荒れ果てた
パラダイス座で物思いに耽るのでした。

 試写室でアルフレードの形見のフィルムを見つめる
サルヴァトーレの瞳に、いつしか涙があふれ出ます。

 それは検閲でカットされたキス・シーンのフィルムを繋げたものであったからです。
(これを見たときに、こちらまで込みあげてくるものがありましたね。印象的な
 シーンです。泣かせる!)

1989年イタリア、フランス
監督 : ジュゼッペ・トルナトーレ
製作 : フランコ・クリスタルディ
製作総指揮 : ミーノ・バルベラ
脚本 : ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽 : エンニオ・モリコーネ
出演:
 フィリップ・ノワレ
 ジャック・ペラン
 サルヴァトーレ・カシオ
 マリオ・レオナルディ
 アニェーゼ・ナーノ