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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">’00①「プロデューサーズ」・・・ハチャメチャの中に、ミュージカル要素満載!</span>




 ミュージカル・コメディー映画の久しぶりの「快作」!

 ミュージカル・ファンの一人としては、期待にたがわず、面白さを堪能しました。

 映画の最初の導入部30分は、ややパンチ不足で「ん?」だが、
舞台オーディションや舞台初演の日を迎えるあたりになると、
俄然ミュージカル・コメディの面白さが爆発した。

 運に見放され、いまや落ち目となった元大舞台プロデューサー
ネイサン・レイン)と小心者の会計士(マシュー・ブロデリック
が手を組んで、一儲けしようとたくらんだ! 主演は、この二人に、
ゲイそのもの(?)の二人(ゲイリー・ビーチ、ロジャー・ハート)
が絶妙のコンビで絡む。

 紅一点、ユマ・サーマンはなんと背の高いこと。スタイルのいいこと。
キル・ビル」では、アクション中心で、お色気はシャットアウト
でしたが、この映画では、すらりとした肢体で、魅力を発散。
怪しい英語を駆使して、新しい面を見せてくれました。
「私の宝をすべて見せましょう~」と歌い踊る場面は迫力あり。

 さて、ストーリーはあまり言わないことが無難。
 ただ、金儲けの計画というのは、金持ちのおばあちゃんたち
(=これでもかとというほどたくさん出てきて、笑わせる)
をだまして、小切手を切らせ、その出資金を、横取りしようというもの。
横取りするためには、ショーがヒットして、配当金を払うことが
ないように、最悪の駄作をブロードウェイで上演しよう
という魂胆なのである。
 
 その駄作のタイトルが「ヒットラーの春」というミュージカル。

 初日の舞台は、完璧にコケルはずだったが、皮肉にも大コケする
どころか大当たりをとってしまったから、大変な騒ぎに・・・。

 プロデューサー二人の運命やいかに・・・!?

 見所は、たくさんありすぎて、書ききれないが、
一つは「ゲイ」人が、たくさん出てきて、
笑わせること。20人のコーラス・ガールを従えて会計士
(マシュー)が歌う「I Wanna Be a Producer」など歌、踊り、
タップは、ブロードウエイ・ミュージカルおなじみの醍醐味!
 ゲイのオンパレードで、口では言えませんが(「例のところがもっこり」
など=言ってしまった!)
まあ、ハチャメチャ。
 個人的には、ドイツとヒトラーを風刺した様々な場面に笑い転げた
(実際に映画館では、転びませんよ=笑)。ドイツ語の「こんにちは」
(Guten Tag=発音は、本来、グーテン・ターク)が、何回も
「グーテン・タグ」と字幕でしつこいくらいでてくる! 
ICタグか、って? 出演者の一部のセリフがなまり言葉(警察官など)
が多いようで、字幕も、「お調子にのった」ものになって工夫した
字幕になっていたのも別のおもしろさがあり。

 ドイツには何もないが「ザワークラフト」(キャベツの酢漬け)
がある、がこの映画で一番笑えた。
(ドイツに何年か暮らしてみて、確かに「ザワークラフト」
(聞いただけで、酸っぱい!)とじゃがいもしかないよ、
と思いましたね。ジャガイモはおいしいです。まあ、日本の、
なつかしい、きゅうりのきゅうちゃんか「たくわんの漬物」
といった位置づけなのでしょう)。

 ゲイがこの映画のように、映画にたくさん出てくる時代で、
違和感がなくなっていますが、1970年の映画「真夜中のパーティ」
(11人の登場人物が全員ホモ・セクシャル)では、オフ・
ブロードウエイの問題作として、大変な話題となった
のですけどね。


監督スーザン・ストローマン   
出演 ネイサン・レイン
   マシュー・ブロデリック
   ユマ・サーマン
   ウィル・フェレル
   ロジャー・バート


☆☆☆☆