かつて、「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者によって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺(通称:マラー/サド)」という長~いタイトルの映画があった。
長いタイトルだ、と思っただけで観ていないが、BSで昨年、放送されていたようだ。
原題:The Persecution and Assassination of Jean-Paul Marat
as Performed by the Inmates of the Asylum of Charenton
Under the Direction of the Marquis de Sade
(a.k.a. Marat/Sade)
おそらく、映画のタイトルの長さでは、最長ではないかと思う。
確か、原作者が、映画の公開にあたって、決してタイトルを変えないようにと通達したという話を何かで見た。
一応、略す場合は「マラー/サド」とするようにということだったと思う。
略式タイトルがないと、新聞の映画上映欄に入りきらないからだろう。
友人と映画を観に行くときに、落語じゃないですが、「マルキッド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者によって・・(途中、略)・・・迫害と暗殺」を観にいかない? というのも・・・。
2番目に長い映画もある。副題も含めたタイトルということだが。
よく知られている「博士の異常な愛情」だ。え、なぜ、これが。
実は、正式なタイトルは、このあとにも続くのだ。
正式な題名は『博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』ということだ。(これは、テレビで見た。ピーターセラーズが、爆弾を抱いている姿が滑稽だった。)
ちなみに、世界一長いタイトルの本というのを、たまたま知った。
「ロビンソンクルーソー漂流記」の原題だ。
「The Life and strange surprising Adventures of Robinson Crusoe, of York,
mariner, who Lived Eight-and-twenty years all alone in an uninhabited Isiand
on the Coast of America, near the mouth of the great River Oroonque,
having been cast on shore by shipwreck, where-in all the men perished
but himself. With an Account how he was at last strangely delivered
by Pirates, Written by Himself.」
(日本語訳タイトル:「遭難して他の船員が全滅した中で唯一助かってアメリカ海岸オリノコ河の河口近くの無人島で28年間たったひとりで生き抜いたヨーク生まれの船員ロビンソンクルーソーの生涯とその驚くべき冒険。海賊に発見されるまでの一部始終を彼自身が書き記した」)
なるほど、長い。
逆に、最も短い映画のタイトルは、1文字の映画。
アルファベット1文字の「Z」(でたぁ~!)
このほか、たくさんあるが・・「山」「穴」「橋」・・・。
いろいろと、映画のタイトルについて、考えてみると、おもしろい発見がある。