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<span itemprop="headline">1970年代⑭「ラスト・ショー」(1971)</span>


1970年代⑭「ラスト・ショー

 ピーター・ボグダノビッチ監督が取り組んだのは、前作「おかしなおかしな大追跡」(ライアン・オニールバーブラ・ストライサンド)のはちゃめちゃコメディーから一転して、モノクロの、地味な映画、「ラスト・ショー」。青春映画の1本です。

 青春時代の哀感を謳いあげた小品。すばらしいカメラが、小さな町を映し出していた。映画館の経営者で初老役のベン・ジョンソン、神秘的なクロリス・リーチマン(ふたりがともに、アカデミー賞助演賞受賞!)のほか、ティモシー・ボトムズ(「ジョニーは戦場へ行った」)、ジェフ・ブリッジス(最近では「シービスケット」で初老役!)、シビル・シェパード(金髪で、上品さが白黒映画で一段と映え)など、当時売り出し中の若手俳優が、すばらしかった。

(内容)
 1951年、テキサスの小さな町アナリーンには、たったひとつの映画館しかなく、「花嫁の父」を上映していた。高校生のソニー(ティモシー・ボトムズ)と親友デュアン(ジェフ・ブリッジス)にとって、ロイヤル映画館は唯一のデートの場所だった。

 ソニーはガールフレンドのシャーリーンとつきあい始めて1年目を迎えたが、最後のところで逃げてしまう彼女に不満を持っていた。デュアンとジェイシー(シビル・シェパード=知的で美人!)も恋人同士だったが、町一番の美人といわれるジェイシーにとってデュアンはどこか物足りない相手だった。ある日、フットボールのコーチに、彼の妻ルース(クロリス・リーチマン)を、病院まで送り迎えするように頼まれたソニーは、ルースの心の優しさに惹かれた。そしてクリスマス・パーティーで初めて口づけを交わしてしまう。ジェイシーもまたデュアンと共にパーティーにでかけてきたが、友だちが〈素っ裸の水泳パーティー〉を楽しんでいると聞いて、デュアンを放り出し、その方に行ってしまうのだった・・・。

 ソニーは父親以上に尊敬しているサム(ベン・ションソン)と、弟のように可愛がっているビリー(サム・ボトムズ)と一緒に湖畔で釣りを楽しみながら、サムの昔話に耳を傾けていた。サムはこの小さな町で映画館とビリヤード場とスナックを経営する中年男だった。失われたアメリカの開拓時代の夢の名残りを思わせるこの男に、ソニーばかりか、町中の男の子が憧れていた。サムは、少年たちの夢のヒーロー、カウボーイだったのだから……。

 サムはソニーに、昔、彼が経験した悲しい恋の物語と、移り変わっていく自分たちの町の話を聞かせたのだった。それから数日後、小型トラックでメキシコまででかけたソニーとデュアンが町に帰ってきたとき、サムの死が知らされた・・・。

 1952年ロイヤル劇場が閉館の夜に上映したのは「赤い河」だった……。

ラスト・ショー
(原題:The Last Picture Show)
1971年米国映画
監督・脚本:ピーター・ボグダノビッチ
原作・脚本:ラリー・マクマートリー
撮影:ロバート・サーティース
出演:ティモシー・ボトムズジェフ・ブリッジスシビル・シェパードベン・ジョンソン/クロリス・リーチマン/ランディ・クエイドエレン・バースティン/アイリーン・ブレナン/クルー・ギャラガー/サム・ボトムズシャロン・タッガート/ジョー・ヒースコック
・・・1971年アカデミー助演男優賞ベン・ジョンソン)、助演女優賞(クロリス・リーチマン)受賞。


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