1970年代⑤「エルビス・オン・ステージ」
50年代以降の大シンガーということは、承知していても、とくにレコードを買って聞くというほうでもなかった。この1971年の「エルビス・オン・ステージ」を観るまでは・・・。
「エルビス・オン・ステージ」の衝撃は、想像を超えた!
1971年に日本で公開され、空前の大ヒットとなった「エルヴィス・オン・ステージ」。1970年にラスベガスのインターナショナル・ホテルで開かれた「ビッグ・エルヴィス・サマー・フェスティバル」のステージの全貌を余すところなく撮影したミュージック・フィルムだ。当時、映画館はまさに熱狂的な観客が押し寄せるステージと化したのだ・・・。老いも若きも、日本列島は、エルビスに揺れたのでした(少々オーバー)。
特にステージの裏側のプレスリーの素顔が描かれていたのがよく、ユーモアもあり、世界的なシンガーであることを強く印象付けた作品でした。続編の「エルビス・オン・ツアー」は、前作に遠く及ばず、残念。過去の作品にさかのぼって観た中では「ラスベガス万歳!」が、共演のアン・マーグレットの踊りに、しびれ、よかった程度で、「オン・ステージ」が最高だ。
曲目では、すばらしい曲ぞろいだが、とくに・・・
「ザッツ・オール・ライト」
「ハウンド・ドッグ」
「ブルー・スエード・シューズ」
「ラヴ・ミー・テンダー 」
「今夜はひとりかい?」
「好きにならずにいられない」
「この胸のときめきを」
「イン・ザ・ゲットー」
「サスピシャス・マインド」(特に圧巻!)
などが印象に残る。
「エルビス・オン・ステージ」
(原題:Elvis - That's The Way It Is! = エルビス・これぞ本物!)
1971年米作品
監督:デニス・サンダース