邦画 2010~17年
「KANO 1931海の向こうの甲子園」(台湾、2014)を見た。日本統治下の1931年、台湾代表として全国高校野球選手権に出場し、準優勝を果たした嘉義農林学校(通称:嘉農=KANO=かのう)野球部の実話を描いた台湾映画。「海角七号 君想う、国境の南」や「セデ…
藤沢周平原作、仲代達矢主演、「最後の忠臣蔵」の杉田成道監督による時代劇「果し合い」(2015)を、東京・東銀座の「東劇」で見た。松竹120周年企画の一環として今日7日から1週間の限定上映だった。実は、この映画は、テレビ用に製作され、スカパー!時代…
竹内結子始動!(笑)。映画主演は3年ぶり。竹内結子と橋本愛のW主演で美女バディを組むことで話題の映画「残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―」の予告編とポスタービジュアルが解禁された。小説家である「私」(竹内結子)のもとに、女子大生の久保さん…
「キトキト!」(2007)という珍しいタイトルの映画を見た。”キトキト”とは富山県の方言で、”生きがいい”の意味。二人の子供を女手一つで育て上げた”肝っ玉母ちゃん”を演じる大竹しのぶが圧巻。とにかくハチャメチャだが、子供に対する信頼感がすごい。息子が…
「俺はまだ本気出してないだけ」(2013)を見た。監督は、先日見たばかりの「大洗にも星はふるなり」や「HK/変態仮面」の福田雄一。主演は堤真一で、ダメダメ男ぶりを演じて、友人の子供からは「パパがあんな大人になったらいやだ」と言われるほどのだらだら…
映画「オカンの嫁入り」(2010)を見た。いまや大女優の一人といってもいい大竹しのぶと演技派女優の宮崎あおいが母娘を絶妙に演じている。家族の心理をリアルに描き絶賛されたデビュー作「酒井家のしあわせ」に続く呉美保の第2回長編映画監督作品。・・・大…
「娚の一生」(2015年2月公開)を見た。「娚」という文字は、作家は「おとこ」とよませているが、普通は「めおと」すなわち夫婦という意味を持つようだ。漫画家・西炯子(にし・けいこ)のベストセラーコミックを実写映画化した大人のラブストーリー。豊川悦…
映画「深夜食堂」(2015年)を見た。 人気コミック「深夜食堂」のテレビドラマに続く映画化作品。 繁華街の路地裏にある小さな食堂を営むマスターと、彼が作る懐かしい味を求めて集う客たちとの交流を描く。寡黙なマスターとワケありな客たちが巻き起こす心…
「リトル・マエストラ」(2012)を見た。今年公開された「ビリギャル」(2015)やテレビドラマの「ようこそ、我が家へ」が記憶に新しい有村架純の3年前の映画。時々グッとくるほどのストーリー、脚本がいい期待以上の映画だった。天才指揮者に間違われた高…
湊かなえ原作の「白ゆき姫殺人事件」(2014)を見た。監督は、「ゴールデンスランバー」「奇跡のリンゴ」などの中村義洋監督。井上真央を主演に迎えて映画化したサスペンス。とある美人OL殺人事件を巡り、その容疑者とされた女性にまつわる“噂”が、周囲の人…
「Wood Job!~神去(かむさり)なあなあ日常~」(2014)を見た。「スウィング・ガールズ」「ロボジー」の矢口史靖監督が、三浦しをんのベストセラー小説を映画化した青春コメディ。”林業”という地味な、裏方とも言える分野の仕事をエンターテイメント青春…
「女子ーズ」(2014)を見た。監督は「大洗にも星はふるなり」「コドモ警察」「HK/変態仮面」などの福田雄一。いわゆる戦隊モノで、若手の人気女優が5人揃って出演している。 ”おじーんズ”向けの映画ではないだろう。主演は、桐谷美玲(写真)。高校1年の時…
「任侠ヘルパー」(2012)を見た。 先日見た同じ主演の草なぎ剛の映画「ホテル・ビーナス」と比べると、月とすっぽん、「任侠ヘルパー」の方が面白い。2009年7月期に、ドラマが放送されていたが、全く見ていなかった。どちらの映画にも脇役として出演し…
今日初日を迎えた映画「HERO」を、MOVIXさいたまの初回(9:40~)に見た。9:30分の回は、売り切れで、9:40~の回を新たに増やしたようだ。12のスクリーンが有り、常に全スクリーンを使っているわけではなく、夕方のみとか、夜だけとか午前10…
「映画 ビリギャル」で、学習塾の熱血講師を演じた伊藤淳史が、今度は、実在の住職がつづった体験記を映画化する「ボクは坊さん。」で、主人公の住職を演じることになった。10月公開の予定。映画には、共演者として山本美月、溝端淳平、濱田岳、松田美由紀、…
安藤サクラ主演の「0.5ミリ」〈2014)を見た。 生活のため町で見かけた訳ありの老人の家に押しかけ身の回りの世話をするヘルパーと、彼女と触れ合ううちに固く閉ざした心を開き生の輝きを取り戻していく老人たちを描いた人間ドラマ。 デビュー作「カケラ」で…
東野圭吾原作x堤幸彦監督の「天空の蜂」を試写会で見た。一般公開は9月12日。映画チラシによれば、東野圭吾は「20年前(1995年)に私が発信したメッセージが、今どのように受け止められるのか、見守りたいと思います。」と述べている。20年前といえば、4年…
「Always三丁目の夕日 ’64」(2012)を劇場で見たのは、2012年1月だったが、昨日金曜ロードショーで放送されていたので再見した。劇場では「3D」で見た。東京タワーのてっぺんから撮影したり、おもちゃの紙飛行機が宙を舞うシーンは立体感があった。風景や…
映画「寄生獣」(2014)を見た。監督は「Always 三丁目の夕日」シリーズや「永遠の0」の山崎貴監督ということで見たが、予想通り、残念な映画だった。好みの問題で仕方がないが、現実味のない、漫画の世界を映像化しても、しらけてしまう。「完結編」との2…
映画「ビリギャル」(2015)を試写会で見た。一般公開はGW(ゴールデンウイーク)の5月1日から。映画の副題が「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」。実話の60万部突破のベストセラー小説を完全映画化。感想:今年一…
映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」(2015)が3月13日の公開(試写会で2月24日に見た)以来、待ちかねていた「ソロモンの偽証 後編・裁判」(2015)をきょう16日に見た。監督は「孤高のメス」(2010)「八日目の蝉」(2011)「聯合艦隊司令官 山本五十六」(…
北野武監督最新作「龍三と七人の子分たち」(2015)を試写会で見た。北野武作品は好みが分かれるところで、どちらかといえば、長年敬遠してきたが、近年の「アウトレイジ」「アウトレイジ ビヨンド」が強面の役者の怒号合戦が面白く、今回も、元ヤクザと現在…
映画のロードショーは、たいてい週末からの公開だが、映画「エイプリルフールズ」は、4月1日に照準を合わせて、珍しく水曜日の公開となった。「1日」は映画デーでもあり、集客は出来たのか気になる。テレビドラマ「リーガルハイ」でタッグを組んだ石川淳…
沢尻エリカが映画復帰した「へルタースケルター」(2012)を見た。沢尻エリカが全てをさらけ出し、体当たりで挑戦した姿が強烈だ。過激な描写や放送禁止用語も飛び出し、映画の中の記者会見の対応が意表をつく凄まじさだった。 記者は多そうに合成されている…
妻夫木聡主演の映画「ジャッジ!」(昨年1月公開)は、映画公開時に劇場で見たが、2月28日土曜日午後9時より、フジテレビの「土曜プレミアム」枠で地上波初放送されたので再見したが、視聴率は惨敗を喫したようだ。映画は落ちこぼれの広告マン・太田喜一郎(妻…
宮崎駿の長編アニメ映画「風立ちぬ」(2013)は、宮崎監督の引退映画になり、集大成とも位置づけられていたが、2月に地上波で初放送があり見た。見てから2週間以上立つが、数多くのヒット作品を残してきた宮崎監督の引退作ということを思うと感慨深いので…
「小野寺の弟 小野寺の姉」(2014)を見た。不器用な姉と弟を取り巻くハートフル・コメディで、ぎこちなさの中にも笑いを含んだ佳品。2013年に舞台上演があり、その二人の主役であった向井理と片桐はいりが映画も主役を務めた。片桐はいりはいつもながらとぼ…
「ソロモンの偽証」(前編)は試写会で見ているので、「後編」( 4月公開)が早く見たいところ。全く新しいタイプの映画。観る側(観客)が、まるで陪審員になって、ウソをついている「犯人」は誰かを推理するというもの。中学生、高校生などの現場を描いた作…
ヒューマンミステリー超大作映画「ソロモンの偽証」の完成披露試写会は、近年稀に見る大掛かりな規模だったろう。映画上映の前に、司会者が「5,000人の傍聴者を前に、ひとりひとり挨拶をお願いします」で始まった。出演者たちは、5,000人の傍聴者…
「○○よさらば」というと「武器よさらば」「狼よさらば」などがあった。「さらば~」なら「さらば友よ」「さらば愛しき女(ひと)よ」もある。4月に公開される「ジヌよさらば」の”ジヌ”とは東北弁で銭、金のことを指す。銀行員でありながら金アレルギーになり…