洋画 1920~1960年代
ジャン=リュック・ゴダール監督の代表作の1本「気狂いピエロ」(1965)は、日本では1967年に公開されている。1970年代初頭のころ、「ウイークエンド」などとともに劇場で見ているはずだが、青色のペンキを塗りたくったベルモンドだけが印象にあった。 今回…
”グリスビーのブルース”のテーマの曲でも知られるフランスのフイルム・ノワールの金字塔ともいうべき古典的名作「現金<げんなま>に手を出すな」(原題:Touchez pas au Grisbi、1954)をみた。かつてテレビの洋画劇場で見ているはずだが、この映画のジャン…
アラン・ドロン、ロミー・シュナイダー、モーリス・ロネ、ジェーン・バーキンのほぼ4人だけで物語が展開される「太陽が知っている」(原題:(仏)La piscine「プール」)は完全犯罪だったのか・・・。 「太陽がいっぱい」では、金持ちボンボンのモーリス・ロネ…
「ミニミニ大作戦」(原題:The Itarian Job, 1969、イギリス、アメリカ合作)を見た。 1970年前後は「黄金の七人」などの泥棒映画が流行った時期でもあり、そんな中の1本。B級映画。 原題の”イタリア人の仕事”というのは、トリノで金塊を盗もうという窃…
アラン・ドロンとモニカ・ヴィッティ主演の「太陽はひとりぼっち」(原題:イタリア語: L'eclisse/英語:The Eclipse=「日蝕」、1962)をみた。かつて一度チャレンジしたが、延々と市場の競りのような株式取引シーンばかりで退屈に感じて挫折(笑)。 ミケラン…
「カジノ・ロワイヤル」(原題:Casino Royale、1967)を見たが、正式な007シリーズには含まれていない007のパロディ映画。007映画リブート第1作となったシリーズ第21作目の「007 カジノ・ロワイヤル」(2006)とは似ても似つかぬドタバタ乱痴気コメディ…
「砲艦サンパブロ」(原題:The Sand Pebbles, 1966)を見た。 製作・監督は「ウエストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」の巨匠ロバート・ワイズ。原作は1942年にベスト・セラーとなったリチャード・マッケナの小説「サンパブロ号乗組員」。音楽…
「アポロンの地獄」(原題:Edipo Re、1967、イタリア)は、日本では1969年に公開され、日比谷みゆき座で見た。当時は、鬼才と言われたピエル・パオロ・パゾリーニ監督の作品として「豚小屋」「テオレマ」「アポロンの地獄」「王女メディア」と立て続けに公…
イングリッド・バーグマン、ジャンヌ・モロー、シャーリー・マクレーン、アラン・ドロンなど豪華俳優共演の「黄色いロールス・ロイス」(原題: The Yellow Rolls-Royce、1964)を見た。テレビでかつて放送があったが、チラっと見た程度で、初見だった。 欧州…
「さらば友よ」(1968)のジャン・エルマン監督&フランソワ・ド・ルーベ音楽によるフイルム・ノワール映画「ジェフ」(原題:Jeff, 1969)を40数年ぶりに再見した。製作はアラン・ドロン自身が担当した。日本では長い間、ビデオ化もDVD化もされていなかった…
アラン・ドロン主演の「黒いチューリップ」(原題:La Tulipe noire、1963)を見た。 DVDで見たが、最近4Kブルーレイ化されており、そちらが圧倒的な画質で素晴らしいようだ。フランス革命迫る動乱の時代を背景に、貴族を罰し庶民を助ける神出鬼没の快盗“黒…
「荒鷲の要塞」(原題:Where Eagles Dare, 1968)は、なかなか機会がなく見逃していたが、NHK BSプレミアムで放送していたので見た。 原作は「ナバロンの要塞」などで有名なアリステア・マクリーンで、脚本も担当。 監督はブライアン・G・ハットンで、この映…
スタンリー・キューブリック監督の「恐怖と欲望」(原題:Fear and Desire、1953年)を見た。この映画は、巨匠スタンリー・キューブリックの幻のデビュー作と言われている一点だけでみる価値はありそうだ。一般的にデビュー作と言われる「非情の罠」以前に製…
「フィラデルフィア物語」(原題:The Philadelphia Story、1940、日本公開1948)を見た。同名のブロードウェイ劇の映画化作品で、1940年(第13回)アカデミー賞で主演男優賞(ジェームズ・スチュワート)、脚色賞を受賞。1940年の「上流社会」はこの作品の…
「欲望という名の電車」などのエリア・カザン監督の「革命児サパタ」(原題:Viva Zapata!、1952)を見た。メキシコ革命に活躍した英雄エミリアーノ・サパタの半生記を描いている。アカデミー賞ではアンソニー・クインが助演男優賞を受賞。有名な作品だった…
アルフレッド・ヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」(原題:Strangers on a Train, 1951、日本公開1953)を見た。テレビでかつて見ていたような記憶がある。”交換殺人”をめぐるサスペンスだ。さすがヒッチコック、随所に見所がある。 ”交換殺人”(映画では、…
ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・バンチュラというフランスの豪華3大俳優が出演したアンリ・ヴェルヌイユ監督のフイルム・ノワール「シシリアン」(1969)を40数年ぶりに再見した。英語吹き替え版で見たので、ジャン・ギャバンが英語を話すなど、…
ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「欲望」(原題:Blowup, 1966、日本公開1967)を40数年ぶりに再見した。初回は、1970年前後に新宿の二番館でみた。 アントニオーニ作品であること、ポスターとタイトルが意味深だったのでみたような気がする(笑)。原…
「巨星ジーグフェルド」(原題:The Great Ziegfeld, 「偉大なるジーグフェルド」)を見た。1936年度のアカデミー賞では7部門にノミネートされ、作品賞、主演女優賞(ルイーゼ・ライナー)、ダンス監督賞を受賞した。ノミネーションはこのほか監督賞、原案賞…
アルフレッド・ヒッチコック監督の「疑惑の影」(原題:Shadow of a Doubt、1943、日本公開は1946年末)を見た。”ヒッチコックに進路を取れ”の一環で?見た。善良そうに見えるジョセフ・コットン(「第三の男」)が実は、意外にも、とんでもない食わせものの…
ビリー・ワイルダー監督の「深夜の告白」(原題:Double Indemnity=「倍額保険」、1944、日本公開1953)を見た。フイルムノワールの傑作として知られる古典的映画。 不倫による生命保険金殺人を取り上げた倒叙型サスペンスの先駆であり、その後の多くの映画…
「三十四丁目の奇蹟」(原題:Miracle on 34th Street,1947)を見た。DVDではタイトルが「~の奇跡」となっている。同名タイトルでは、オリジナルで、これまでに何度かリメイクされ映画化されている。アカデミー賞では助演男優賞、脚色賞、原案賞を受賞して…
「汚名」(原題:Notorious!, 1946、日本公開1949)を見た。「断崖」「疑惑の影」のアルフレッド・ヒッチコックが「ガス燈」「ジキル博士とハイド氏(1941)」のイングリッド・バーグマンと「独身者と女学生」のケーリー・グラントを主役として監督した1946年の…
アルフレッド・ヒッチコック監督の初期の作品「第十七番」(原題:Number Seventeen, イギリス、1932)を見た。さすがにサスペンスの神様と言われるヒッチコック作品と言えども、当たり外れがあることがわかった作品。作品は劇場未公開で、DVD販売のみ。まず…
アルフレッド・ヒッチコック監督の「知りすぎていた男」(原題:The Man Who Knew Too Much, 1956)を見た。テレビではかつてざっと見ていたが、ドリス・デイが歌う「ケ・セラ・セラ」の歌だけが印象にあり、物語は忘れていたが、今回再見して、ヒッチコック…
「卒業」のマイク・ニコルズ監督デビュー作「バージニア・ウルフなんかこわくない」(原題:Who's Afraid of Virginia Woolf?、1966)を見た。2組の夫婦4人しか登場しない、凄まじい愛と憎悪の物語。 まさに舞台劇そのもの。激しい罵(ののし)り合い、あて…
ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督、主演・マレーネ・ディートリッヒ主演コンビの「上海特急」(原題:Shanhai Express, 1932)を見た。 スタンバーグとディートリッヒのコンビ作では、ハリウッド・デビュー作の「嘆きの天使」(1930年)「モロッコ」(1930…
アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画「海外特派員」(1940、日本公開1976)を見た。第二次世界大戦直前のヨーロッパを舞台に、アメリカの新聞社から派遣されてきた特派員が巻き込まれる殺人事件と不穏な社会情勢を描いたサスペンス映画。 かつて…
スカラ座のパンフは「バタフィールド8」と「バター」でない。 「バターフィールド8」(原題:Butterfield 8, 1960)を見た。 かつてテレビ放映で一部は見ていたが完全に見るのは今回が初めて。 この映画で、主演のエリザベス・テイラーはアカデミー賞主演女…
「陽のあたる場所」(原題:A Place in the Sun, 1951)を見た。テレビ放送をかつて斜め見したことがあり再見とは言いたいが、じっくりと見たのは今回が初めて。監督はジョージ・スティーブンスで、主演はモンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シ…