2021-03-05から1日間の記事一覧
「めし」(1951)を見る。成瀬己喜男監督、原節子、上原謙主演。 林芙美子の急死により絶筆となった原作が、成瀬巳喜男監督の元で書き上げられ、映画化。飯をよそうだけの当時の女性のあり方を批判しながらも、家庭やそこに生きる人間のぬくもりを優しく炙り…
「銀座化粧」(1951)を見る。成瀬己喜男監督作品で、新東宝で撮ったわずか87分のモノクロ映画。ストーリーらしき起伏のある展開は全くなく、平凡な日常の人々を淡々と描いているということを理解しないと退屈を覚える。 当時の銀座の風景は、いまと違って、…
成瀬巳喜男監督の「乱れる」(1964)をみる。「乱れ雲」(1967)が遺作となり、晩年の作品の1本。最高傑作とされる「浮雲」や「放浪記」「流れる」など数本は見ているものの見逃し作品がほとんどの成瀬監督。 「乱れる」は邦画の中でもかなり上位に押したい…