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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

【未見映画】まだある”未見のどんでん返し映画”。

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TylerチャンネルというYoutuberが紹介していた映画通も見逃しているかもしれない6作品のどんでん返し映画というのがあった。さすがに「シークレット・アイズ」「彼女がその名を知らない鳥たち」は見ている。

フラサス(=フランス・サスペンス)でジュリエット・ビノシュ主演の「私の知らないわたしの素顔」(2019、フランス)「パラドクス」(2014、メキシコ)などは未見だった。

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ネスト」(原題:Nest、2014、スペイン、フランス)は、”シン・ミザリー”といったような映画らしい。ケヴィン・コスナーの同名映画「ネスト」(原題:The New Daughter、2009)とは別物。+どんでん返しがあるようで、ホラー的なようだ。「エスター」を凌ぐというのは誇大広告の気もするが(笑)。

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パラドクス」(2014、メキシコ)は、よくある”ループ”もの。階段を下りて行ったら、もとの上の階段に戻っていたり、車で運転していって、たどり着いたら元の場所だった。メキシコ・サスペンス。当たり!の映画のようだ。

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砂上の法廷」(2016)は、キアヌ・リーブス主演の正統派?どんでん返しというのだが・・・。

そして、最も見たい映画がコレ

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私の知らないわたしの素顔」(2019、フランス)。50代女性が、20代と偽って、SNSで若い男と交流。会うのを避けていた主人公(ジュリエット・ビノシュ)に会いたいという男が、ついに会いに来た!フランス・サスペンス映画で、ラスト20分でひっくり返るという映画、と聞いただけで見たくなる!(笑)。

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この他、未見リストには「インビジブル・ゲスト/悪魔の証明」「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」「アス」「草原の実験」「パーフェクト・ブルー」「灼熱の魂」「ドット・ジ・アイ」「閉ざされた森」「記憶の夜」(韓国)「オキシジェン」「嵐の中で」などがあり、この他にも目白押し。

 

■関連記事:4年前(2017年)の「どんでん返し映画」投票結果(トップ50)

fpd.hatenablog.com

 

【秋季限定和菓子】「出雲国の十二撰」届く(ギドラさんから)。

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豪華な友禅染箪笥箱に入った「出雲国の十二撰」ひとくち上生菓子詰め合わせがきょうギドラさんから届いた。ギドラさん、ありがとうございます!

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小さいサイズなので、通常よりも仕上げるのに多くの時間がかかり、その分、見た目も可愛く、お茶のお供に最適なサイズとなっているとのこと。「要冷蔵」で、冷蔵庫で3時間の解凍時間がかかるため、この美味しいスイーツは、あすのお楽しみ。

■追加:10月14日朝6:30、早速、2個食べてみました。お茶でなくコーヒーとでしたが(笑)。ひとくちで、まろやかな甘さが口に広がりました(どこかの食レポみたい)。うまい!

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「秋限定」のお菓子で、甘党には、最高の和菓子。

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関東地方は、急に寒くなり、秋の気配が深まってきた。庭の花も、小雨もあったが、桔梗、カクテル、バラなども四季咲きの姿を見せている。

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映画「THE GUILTY ギルティ」(原題:The Guilty、2021)を見る。

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THE GUILTY ギルティ」(原題:The Guilty、2021)を見る。同名のデンマーク映画(2018)のリメイク。オリジナルは辛口批評のロッテン・トマトで100%の満点評価。リメイクは71%。アイディアが秀逸。好物の大どんでん返しがあるというので見た。

ジェイク・ギレンホール主演。監督は「トレーニング・デイ」「イコライザー」「マグ二フィセント・セブン」のアントワーン・フークア。オペレーターが電話だけの音で犯人を追い詰めるサスペンス。

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アメリカのロサンゼルス。911コールセンターは今夜はとくに慌ただしい状況だった。大規模な山火事が発生しており、ハリウッドヒルズはパニック状態になっていた。

オペレーターのジョー・ベイラー(ジェイク・ギレンホール)は今は緊急司令員として勤務する刑事。緊急通報がひっきりなしに鳴りやまず、夜勤しているオペレーターの仕事による負荷はいつも以上で、全員がピリピリしていた。

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そんな中、ジョーはトイレで咳き込みながら吸入器を使って落ち着こうとしていた。

デスクに向かうと、通報に次ぐ通報に対応。そして、また通報があったが、相手からの答えがない。「エミリー」とだけ表示されている。

「お困りですか?」と聞くと「YES」と今にも泣きそうな声で弱々しく返事があった。電話先では何かに話しかけている雰囲気がする。

「話がしたいの」という声からこっそり通報しているのかと直感でわかったジョー。「イエス」か「ノー」かで答えるように、いくつか質問を続ける。「拉致された?」と質問。答えは「イエス」。

どうやらそのエミリーという女性は子どもに電話をするふりで緊急通報したようだ。位置をなんとか聞き出して、警察に接続。

「10号線を東に走行中、ダウンタウンの東だ」と指示を出す。

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航空支援は山火事で無理のようで、交通警察のロドリゲスに白いバンだと特徴を伝える。しかし該当する車を発見できない。高速を封鎖できないと言われ、苛立つジョーは大声で怒鳴りちらす。

ふとジョーは思いつく。あのエミリーの情報の中に緊急連絡先がある、と。さっそくそこに電話をすると、アビーという6歳の女の子がでた。オリバーという幼い弟がいるらしく、ジョーは優しくなだめる。どのような状況になっているのかまったくわからないままに。

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オリジナルのデンマーク映画は、監督も俳優も知名度がなく、一見地味な印象だが、高評価を得たことから、なんとハリウッドでリメイクされた。

登場人物がほぼ一人で、舞台も緊急コールセンターしか登場しなという異色作。オペレーターは電話の声だけで状況を想像しながら推理するので、観る側もオペレーターの目線で見ることになる。

主人公のジョーが8か月前に離婚したこと。ジョーは、翌日に裁判に出廷すること。同僚の刑事に証人を依頼していること。元妻に引き取られている娘の声だけでも聞きたいと元妻に電話するものの、なかなか埒があかず悩んでいることなどが明かされていく。

そんな中で、電話があったのが、どうやら娘と幼い赤ん坊を残して、誘拐されたらしい母親エミリーから電話があったのだ。その娘にも連絡がつき、必ず母親を連れ返すと約束をしたジョー。

エミリーの苦悩と、ジョーの苦悩が重なり合って、なんとか力になりたいと全力で取り組むのだが・・・。結末は意外な展開に進んでいく。

繊細で神経質な役どころなどで光るジェイク・ギレンホールは、顔芸もかなりインパクトがある。

ジョーは、19歳の少年を発砲して死なせてしまった事の裁判が明日に控えていて、同僚に正当防衛だった嘘の証言を依頼していたのだが「見たままを証言してくれ」と頼む。同僚は、今更証言を覆すと、将来はないぞというのだが、ジョーはそれ(有罪:映画のタイトル)でいいというのだった。

こちら。オリジナルの評価

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オリジナルのほうが、はるかにインパクトが大きいようで、オリジナルも見てみたい。

映画「ドメスティック・フィアー」(原題:Domestic Disturbance、2001)を見る。

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ドメスティック・フィアー」(原題:Domestic Disturbance、2001)を見る。ジョン・トラヴォルタ主演というだけで全く予備知識もなく期待もしていなかったが、これがとんでもなく面白いサスペンス・スリラーだった。

原題は「ドメスティック・バイオレンス(DV)」と同類の「家庭内のいざこざ、騒動」のこと。ジョン・トラボルタが心優しい中年男に扮し、子を思う父を熱演。90分というのがコンパクトでいい。

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造船工場を経営するフランク・モリソン(ジョン・トラヴォルタ)は数年前に妻スーザン(テリー・ポロ)と離婚、幼い息子ダニー(マット・オリアリー)とも離されて侘びしく暮らしていた。

そんなスーザンが裕福な会社経営者リック・バーンズ(ヴィンス・ヴォーン)と出会い再婚する事になったが、ダニーは粗暴なリックになじむ事ができないでいた。

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  元犯罪者だが、隠してもどう見てもそう見える

ある日、ダニーはフランクにこっそり会いに行こうとリックの車に密かに乗り込むが、リックがレイ・コールマン(スティーヴ・ブシェミ)という謎の男を殺害する現場を目撃してしまう。

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   謎の男レイ。

ダニーはフランクにその事を話し、2人は警察に行くが、ダニーの話を誰もまともに聞いてくれない。

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  見たことを警察署で話すダニー

フランクはただ1人、ダニーの味方としてリックの身辺調査を独自に行ない、その結果、リックの正体が凶悪な犯罪者であることを知る。その頃、リックの魔の手はスーザンとダニーに伸びつつあった。

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  スーザンはフランクと離婚したが、再婚した相手が最悪だった

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12歳の少年ダニーは、普段から、だれに対してもウソつく習性があって、殺人現場を目撃しても信じてもらえない。まさに”オオカミ少年”だが、父親であるフランクには一度もウソをついたことがなかった。

フランクは、そのことだけでも、ダニーの言うことは真実だと確信して、独自に調査していく過程がスリリングだ。

そして、ついにリックの裏の顔にたどり着く。

勧善懲悪映画として、後味のいい映画となっている。

警察に訴えても、時間の無駄だとダニーの話などまるで取り合ってくれない巡査部長が、真実が判明した時に、フランクに謝りたいと言ってくると、ダニーに言ってくれというのがいい。

ダニーもさらりと握手だけ交わして「いいんだ」と大人の対応。

曲者俳優のスティーヴ・ブシェミは、ひどい目にあう役が多いが、今回も、レンガ工場で焼かれてしまった。

この映画の翌年に公開されたジョディ・フォスターの「パニック・ルーム」などと共通するサスペンスの要素もある。

ドラマ「ダイナスティ」(シーズン1、全22話)を見終わる。

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大富豪一家に巻き起こる金が絡んだスキャンダルが次々に起こるドラマ「ダイナスティ」(シーズン1、全22話)を見終わった。まだシーズン2(22話)、シーズン3(20話)がある(シーズン4もあるようだ)。1話〜10話くらいまでは3週間ほどかかったが、後半の12話はイッキ見で2日間くらいで見た。

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キャリントン一族の現当主であり、父親のブレイクが新たなCOOを任命すると聞き、期待を胸に舞いもどったファロン。しかしブレイクが伝えたのは、広報のクリステルとの婚約だった。
期待を裏切られたファロンは何とかしてクリステルを追い出そうと画策し、マシューとの不倫を暴露するが失敗に終わったうえに、怒ったクリステルにCCOの座を奪われてしまう。
狙っていたポストをかすめ取られたファロンは激怒し、クリステルと衝突するようになるが、今度は結婚式の最中にクリステルの元カレが殺害され、キャリントン家に容疑が降りかかるのだった。

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2つの家の対立。複雑な人間関係。権力争い。カネ(財産)をめぐる争い。愛憎。嫉妬。裏切り。ありとあらゆる醜聞が一族の間で描かれる。

 

■シーズン1から登場するキャリントン家のメインキャラクター7人

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①ファロン:キャリントン家の一人娘。負けず嫌いの毒舌で自己中心的。協調性がなく好き勝手やるくせに孤独感が強い。

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②ブレイク:ファロンの父親で、大規模エネルギー会社のトップ。自分のためなら手段を選ばない冷酷さを持っている。頑固で怒りっぽく、古典的な性格。

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ティーブン:ファロンの兄。自己中心的な家族とは反対にボランティア精神が強い。真実や正しさを優先する面もある。中立的で穏やかな性格だが薬に溺れた過去も

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④クリスタル:ブレイクの婚約者。ベネズエラ出身のスキャンダラスな女。過去の男女関係や家族に大きな秘密を抱えている。クリスタルがキャリントン家に染まり、最後に行き着く先も見逃せない。

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⑤サミー:クリスタルの甥。放浪者で目的を持たず流れるように生きる。小さい頃からクリスタルに育ててもらってきた。子犬のような素直さやかわいさも垣間見える。

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⑥ジョセフ:キャリントン家に仕えるベテラン執事。ブレイクにとっては第二の父。ブレイクの父親に人生を救ってもらえた節があり、キャリントン家に相当忠実。

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⑦アレスシス:ブレイクの元妻でファロンとスティーブンの母親。自分の利益のために巧妙な策略で家族をかき乱す。

映画「ワタシが私を見つけるまで」(原題: How to Be Single、2016、劇場未公開)を見る。

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ワタシが私を見つけるまで」(原題:How to Be Single、2016、劇場未公開)を見る。2017年5月にDVD発売のみで劇場スルーのアメリカ版”ブリジット・ジョーンズの日記”といえるアラサー女子の自分探しのロマコメ。女子向け映画でした(笑)。

原作はリズ・タシーロ2008年に発表した小説「ひとりな理由はきかないで」。

邦題が「ワタシ」と「私」を意味ありげに使い分けているが、小説のタイトルをそのままでもよかった気がする、と私もワタシも思う(笑)。

監督はクリスチャン・ディッター。主演は「ソーシャル・ネットワーク」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のダコタ・ジョンソンと「バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!」「ピッチ・パーフェクト」のレベル・ウィルソンが務めた。

ダコタ・ジョンソンは俳優ドン・ジョンソンと女優メラニー・グリフィス(「ワーキング・ガール」)の娘で、母方の祖母は、ヒッチコック映画「鳥」のティッピ・ヘドレン。メラニーの再婚相手の一人、アントニオ・バンデラスは義父にあたるという、映画一家。クール系美貌ではないが親しみやすさがある(笑)。

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アリス(ダコタ・ジョンソン)は恋人のジョシュ(ニコラス・ブラウン)に別れを告げて、法律関係の事務職に就くためにニューヨークへ向かった。アリスは姉のメグ(レスリー・マン)と住むことになったのだが、メグは一風変わった信念の持ち主であった。

メグは産婦人科医として働いていたが、自分自身が子育てをしたり結婚したりすることはないと公言していたのだ。

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アリスは同僚のロビン(レベル・ウィルソン)と親しくなった。ロビンは夜な夜なパーティーに繰出し、ワンナイトラブを楽しんでいた。またアリスは地元のバーで働くトム(アンダーズ・ホーム)とも親しくなった。彼は独身生活を満喫しており、1度に複数の女性と関係を持っていた。

ある日、トムはルーシー(アリソン・ブリー)という名前の女性に会った。ルーシーは様々な出会い系サイトを駆使して、運命の男性を探し求めているのだという。

しばらくして、アリスはジョシュに復縁を持ちかけたが、彼はそれをぶっきらぼうに断った。その頃、メグは唐突に子供が欲しくなり、精子の提供を受ける決断を下した。

妊娠後、メグはクリスマスパーティーで出会った年下の男性(ケン:ジェイク・レイシー)と恋に落ちた。当初、メグはケンのアプローチを断っていたが、徐々に彼に惹かれていったのである。「こんな年下の男と本気の恋愛にはなるまい」と思ったメグは、ケンに自分が妊娠している事実を伝えなかった。

プライベート面が充実していく姉とは対照的に、アリスはジョシュのことを引きずっていた。「いつまでもくよくよしていてはいけない」と思い立ったアリスは、近所で開催されている恋活イベントに参加し、そこでデヴィッド(デイモン・ウェイアンズ・Jr)と知り合いになった。

その頃、ルーシーはデートで立て続けに嫌な思いをしていた。そんなルーシーの姿を見たトムは、いつの間にか自分が彼女に惹かれていると自覚した。

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ルーシーは新しい恋人と3週間交際していたが、唐突に別れを告げられた。ショックのあまり、ルーシーは絵本の読み聞かせのボランティアで正気を失って子供たちの前で暴れだしてしまう。そんなルーシーをいさめつつ優しく包み込んだのがジョージだった。傷心のルーシーだったが、今度はジョージと交際することにした。

アリス、メグ、ロビン、ルーシーの4人は恋愛を通して自分らしい生き方を発見していくことになる。

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独身女性4人が登場し、それぞれの生き方を模索するという点では「セックス・アンド・ザ・シティ」(Sex and the City、SATCまたはS&TC)のようでもある。映画の中のセリフで「”ブリジット・ジョーンズ”や”SATC”ばかり見ていると、結婚できなくなる」と言うセリフがあった。

独身主義を貫いているバーテンダーのトムの前に、数人の女性グループがやってきて、私たちはみな結婚することになったとアピールするが、トムは「結婚なんておざなりの○○○と子供の面倒で自由がなくなる」というと、女性陣は一斉に額にしわを寄せて怒った表情を見せる。

言い古された言葉だが、常識や価値観は時代とともに変化する。

脱線するが、昭和の時代に、CMで「25歳はお肌の曲がり角」「女性の25歳はクリスマスケーキ」などと煽っていた。あたかも女は25歳、男は27歳くらいで結婚するのが幸せであり”常識”とされた。その後、女性の社会進出が進むにつれ、キャリア・ウーマン、DINKS(ディンクス)=Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)」などの言葉が生まれた。

価値観の多様性を容認する機運がますます高まっている。特に人種、性別の垣根を取り払うということだが、2,3日前に「ダイナスティ」シーズン1(全22話)を見終わって驚いた。そこでは、大富豪の息子が同性婚で結婚式を盛大に開催するのだが、大勢の出席者がなんら違和感もなく祝福していた。

鶴田浩二(古い!)ではないが「古いとお思いでしょうが・・・」抵抗があるというのが実際のところだ。試写会でみた1971年の映画「真夜中のパーティ」は、登場人物9人が全員ゲイという映画で、異色の映画だったが、結構衝撃だった。「ブロークバック・マウンテン」も見るのに躊躇して、見るまでに5年かかった。やっぱり、古い人間なのか、ワタシも私もオレも僕もおいらも、わしも(笑)

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■キャスト

ダコタ・ジョンソン:アリス・ケプリー

レベル・ウィルソン:ロビン

レスリー・マン:メグ・ケプリー

アリソン・ブリー:ルーシー

デイモン・ウェイアンズ・Jr :デヴィッド・ストーン

アンダーズ・ホーム:トム

ニコラス・ブラウン:ジョシュ

ジェイク・レイシー:ケン

ジェイソン・マンツォーカス:ジョージ

コリン・ジョスト:ポール

サラ・ラモス:ミシェル

ブレント・モリン:トーマス

映画「エスター」(原題:Orphan, 2009)を見る。傑作ホラー映画。

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エスター」(原題:Orphan, 2009)を見る。監督はジャウム・コレット=セラ、出演はヴェラ・ファーミガイザベル・ファーマンなど。原題は「孤児」。ホラー映画の見本のような映画(笑)。不気味さ、おぞましさ、醜さ、恐怖などてんこ盛り。

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3人目の子供を流産し、その心の傷が癒えないケイト・コールマン(ヴェラ・ファーミガ)と、その夫ジョン(ピーター・サースガード)。

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夫婦はその苦しみから抜け出そうと、孤児院にきた彼らは、一人の風変りな少女エスター(イザベル・ファーマン)に出会う。

すでにエスターの計略は始まっていた。エスターは孤児を貰いに来る人たちにとって都合のいい子供像を作り上げていた。

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礼儀が正しく、わんぱく過ぎずに社交性もある。絵を描く趣味があり、芸術的才能もある。そしてエスターの語る“母ライオンと子ライオン”の話は、コールマン夫妻のような心の弱った夫妻が運命論と結びつけやすい物語で、絆を感じさせるのに有効なものだ。

このように夫妻の心理を読み取り、理想の子供を演じることで、彼女は夫婦に取り入たった。

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家族に引き取られた後も兄弟たちと良好な関係を築き、ピアノに興味を示したりと夫婦にとっての“理想の子供”を演じ、家族の一員になっていく。

エスターは、夫妻の前では理想の子供を演じているが、学校で自分を笑った女の子を殺そうとする「抑えられない凶暴性」というもう1つの面を隠し持っていた。エスターは、自分の正体を探ろうとするシスターを、容赦なく殺すことさえしている。 

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エスターはケイトに正体を疑われ始めたことを機に、彼女にだけ攻撃的な姿勢をとっていく。エスターは巧みに「無害な子供」を演じて、家族やカウンセラーを騙し、夫婦の仲を裂こうとした。 

エスターが利用したのは、夫婦の間にあった「疑心暗鬼」だ。ケイトは元アルコール依存症で、そのせいで娘のマックスを失いそうになった過去があった。その件がいまだに夫ジョンの頭にあるため、彼女のエスターへの非難に懐疑的で、妻に問題があると考えるようになっている。 それに対して、ジョンは10年前に浮気をしていた過去がある。

序盤にケイトは「流産した自分を笑って見ているジョン」の夢を見ており、ジョンに不信感を抱いていた。その事実を彼女の日記から知ったエスターは、そこに火をつけるように、ケイトの責任能力を疑わせるような問題を引き起こしていくのだった…。

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11歳の子供と思っていたエスターが実は…という衝撃。エスターの凶暴性に気づいたケイトのいうことを、思い込みのたわごととしか思わないジョンの能天気さかげんにはいらだつ(笑)。エスターの狂気は強烈で、聾唖のマックスをも口封じのために脅かすところも怖い。

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ホラー映画の中でもかなり上位にくるほどの面白い映画だった。