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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「6アンダーグラウンド」(原題:6 Underground、2019)を見た。Netflix。

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アンダーグラウンド」(原題:6 Underground、2019)を見た。Netflixオリジナル映画。何台もの高級車や豪華客船、建物がこれでもか、というほど壊される。制作費はざっと170億円。さすがは「トランスフォーマー」「アルマゲドン」「パール・ハーバー」などの”破壊王”の異名を持つアクション超大作を手掛けてきたマイケル・ベイ監督。

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タイトルの数字の「6」は、それぞれ本名を知らない6人の男女のチームのこと。互いを「ワン」「ツー」「スリー」と番号で呼ぶ、並外れたスキルを持つ6人。ストーリーは、”七人の侍”のように、特異なスキルを持った人物が集まり、自分たちの過去を捨て、ある国を支配している独裁者を倒して、民主的国家を建設しようと任務に向かうといった話。

主演は「デッドプール」のライアン・レイノルズ。チームのリーダーの「ワン」を演じる億万長者。「ツー」は、「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランで、スパイで元CIA。「スリー」は、ヒットマン(元・殺し屋)で「マグニフィセント・セブン」のマヌエル・ガルシア=ルルフォ。「フォー」を演じるのは「ボヘミアン・ラプソディ」のベン・ハーディでビリーという元侵入盗といった具合。このほか医者や、運転手がいる。

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(ストーリー)

中央アジアの国家トゥルギスタンでの独裁者による苛酷な政治を目にした4年後、ネオジム磁石で財をなしたアメリカの億万長者(ライアン・レイノルズ)は、自分の死を偽装して政府が手を出せない犯罪者やテロリストを倒すために自警団の部隊を編成する。

犬ではないのに「ワン」と名乗り、過去を捨てて「ゴースト」となる5人を見つけてチームに加える。「トゥー」はスパイのカミーユメラニー・ロラン)、「スリー」はヒットマンのハヴィエル(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)、「フォー」はパルクールの達人の盗賊、「ファイヴ」はドクター、「シックス」はドライバーだ。

フィレンツェでの最初の作戦で、チームはトゥルギスタンの4人の将軍の弁護士を殺すが、マフィアと警察に追跡されて「シックス」は死ぬ。数日後「ワン」は元デルタフォースの狙撃手でサバイバーズ・ギルトに苦しむブレインを採用し、「セブン」とする。

「ワン」はトゥルギスタンの独裁者のロヴァク・アリ(リオル・ラズ)をクーデターで倒し、その弟で獄中のムラットを代わり政権につけようと計画するのだが・・・。

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いきなりのカーチェイスがド迫力。何台も高級車が、追突で空を飛ぶ。追跡中の銃撃戦や、磁石の力で大量の人間が吹き飛ばされ、壁に打ち付けられるシーンなどはあの「ポセイドン・アドベンチャー」や「タイタニック」も真っ青。有名映画のヒーローなどの名前も登場する。「お前はブルース・ウエインかよ(英語)」は、字幕では「バットマンか」(笑)。

目の玉が飛び出したり、頭が無くなった敵の血まみれの死体の首元が映し出されたり、体に鉄棒が突き刺さってヒトが死ぬシーンがあったりとグロいシーンや残酷シーンも多いので、スプラッター系が苦手な人には敬遠されそう。

この監督の映画は、ストーリーは二の次らしい。血しぶきのスローモーションや、ぶっ壊しの画面のド迫力を見る映画のようだ。「ミッション・インポッシブル」のトム・クルーズのようなビルからビルに飛び移るアクションも多く、全てが規格外。

勧善懲悪の物語で、後味はいい。

大画面で見るべき映画と思うが、Netflixの配信だけというのはもったいない気もする。「アイリッシュマン」等は配信と同時に劇場公開されているのだが・・・。

 

■追加:どこか見たことあると思ったら、2回目でした♪

    4ヶ月前に見ていた(泣)。

★「ソーシャル・ディスタンス」(社会的距離)とは…。

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    人と人との間が6フィート(1.8メートル)間隔(朝の報道番組「ZIP!」より)

報道、ニュース番組を見ていたら、3人のアナウンサー、コメンテーターなどがお互いの間に一定の間隔をあけていた。これは「ソーシャル・ディスタンス」と呼ばれる距離のことで、もともと疾病(今回の場合はコロナウイルス)に感染するリスクを低減する方策として、他人と6フィート(1.8メートル)の距離を保つことをいう。

新型ウイルス対策のために人との距離を置くよう求める「ソーシャル・ディスタンス」のキャンペーンに乗り出したのがマクドナルド、コカ・コーラフォルクスワーゲンなどの大手企業。ロゴがあれれ…離れている(笑)。

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ネット上で、それぞれなじみのあるロゴを改変することで、ソーシャル・ディスタンスの概念や意義を視覚的に理解してもらおうという試み。視覚的に「密接」を避けようというのを理解させるもので、一定の効果があるのかどうか…。

 

f:id:fpd:20200330201800p:plain こちら本物。安定感がある(笑)。

 

★訃報:タレント・志村けん(「ザ・ドリフターズ」)死去。70歳。

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人気お笑いグループ「ザ・ドリフターズ」で活躍、テレビのバラエティー番組などに出演して人気を集めたタレントの志村けん3月29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎のため、東京都内の病院で死去した。70歳だった。20日に肺炎と診断されて都内の病院に入院、23日に新型ウイルスが陽性と判明していた。

重篤というニュースがあったが、きっと持ち直すだろうと思っていただけに驚いた。

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付き人を経て1974年、荒井注の脱退の後釜として、24歳でドリフの正式メンバーになった。TBS系で放送された、高視聴率番組「8時だョ!全員集合」で歌った「東村山音頭」で人気を得た。「バカ殿様」や「変なおじさん」などのキャラクターを演じ、人気を集めた。

1960年代のクレージー・キャッツの弟分のような存在で1970年代から絶大な人気を誇ったザ・ドリフターズ。メンバーの中では、一番若かったが、70歳の急逝は余りにも早すぎる。

 

ご冥福をお祈りいたします。

★関東地方(埼玉県)も雪が「少々」積もりました。

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今日(29日)の午後2時頃にはこんな感じになりました。植木が見えなくなり・・・。屋根には残りそうですが、現在(5時)ではほとんどやんだ状況。

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午前中の10時頃の降り始めはこんな感じ↑。

青森・北海道の雪と比べたら、力士が土俵に”塩”をまいたくらいかもしれません。

文明堂のカステラとどら焼きのセットを安売りしていたので買ってきた。

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甘いものを食べ、紅茶やコーヒーを飲みながら「Netflix」映画を見るといった「不要不急の外出控え」の週末となりそう。

 

★映画「ひまわり」 (50周年HDレストア版)が5月1日公開。

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イタリアを代表する名優ソフィア・ローレンマルチェロ・マストロヤンニが競演し、日本でも大ヒットを記録した不朽の名作「ひまわり」(1970)。

今年で公開50周年を迎えるのを記念し「ひまわり 50周年HDレストア版」として、5月1日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開される。

靴みがき」(1946)、「自転車泥棒」(1948)などで知られるネオ・レアリズモの名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が、互いに思いながらも戦争によって引き裂かれた夫婦の姿を、ヘンリー・マンシーニによる有名な甘く切ないテーマ曲に乗せて描き出す悲しき愛の物語。

1970年、ハリウッド大作がひしめく中で公開された本作は、当時イタリア映画として異例の大ヒット。1970年の日本洋画興行ランキングで5位を記録。

以来、何度も劇場公開され、その度に映画ファンの心をつかんできた。イタリア本国でもオリジナルネガが消失しておりポジフィルムしか存在しない本作は、2011年、2015年に続き今回3回目の修復を日本で行い、現時点で世界最高の状態となってスクリーンに帰ってくる。

また、本作の公開を記念して、ヴィットリオ・デ・シーカ監督のすべてを描いたドキュメンタリー映画ヴィットリオ・D」(日本未公開)の本編DVDが「ひまわり 50周年HDレストア版」の劇場入場者先着1000名にプレゼントされる。「ひまわり」にまつわる秘話のほか、クリント・イーストウッドウディ・アレンマイク・リーケン・ローチなど著名な監督たちが出演し、世界中から尊敬を集めるデ・シーカ監督の創作の秘密に迫る必見作だ。

ただし、コロナの影響で上映されるか確認しなければならない。上映されれば、先着1000人のプレゼントはゲットできそうだが・・・。

 

ソフィア・ローレンの主な出演映画:

クォ・ヴァディス(1951)
ナポリの饗宴(1954)
侵略者(1954)
ナポリの黄金(1954、オムニバス映画)
河の女(1954) ✩✩✩
殿方ごろし(1955)
バストで勝負(1955)
島の女(1957) ✩✩✩
誇りと情熱(1957)
失われたものゝ伝説(1957)
楡の木蔭の欲望(1958) ★★
鍵(1958)
黒い蘭(1958)
ふたりの女(1960) ✩✩✩
求むハズ(1960)
エル・シド(1961) ✩✩✩✩
戦場を駈ける女(1961) 
ボッカチオ'70(1962) ✩✩✩
昨日・今日・明日(1963) ✩✩✩✩
ローマ帝国の滅亡(1964) ✩✩✩
あゝ結婚 (1964) ✩✩✩
クロスボー作戦(1965)
レディL(1965) ✩✩✩
アラベスク(1966) ✩✩✩
伯爵夫人(1967) ✩✩✩
イタリヤ式奇跡(1967) ✩✩✩
ひまわり(1970) ✩✩✩✩
結婚宣言(1970) ✩✩✩
ラ・マンチャの男(1972) ✩✩✩
カサンドラ・クロス(1976) ✩✩✩
特別な一日(1977) ✩✩✩
ブラス・ターゲット(1978)
リベンジャー(1979)
プレタポルテ(1994) ✩✩✩
アルマーニ(2000)
微笑みに出逢う街角 (2002)
マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶(2006) ✩✩✩

映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(2017)を見た。

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映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(2017)を見た。ジャンルは青春・恋愛エンターテインメントムービー。コラムニストとしても活躍する人気漫画家・渋谷直角のコミックの実写化。絶対に覚えられないタイトル。

監督は「モテキ」「SCOOP!」などの大根仁監督。主演は妻夫木聡水原希子のW主演。脇役陣が安藤サクラ天海祐希リリー・フランキーと豪華。それぞれが、ぶっ飛び演技でそれだけでも見る価値がある。水原希子が魔性の女を演じ”エロ”可愛さがあるが、かなり自己中で面倒くさい女だった(笑)。

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【あらすじ】 奥田民生を崇拝する男・コーロキ(妻夫木聡)はおしゃれライフスタイル雑誌編集部に異動になるが、あまりにも違う世界に四苦八苦する毎日。そんなコーロキは仕事で出会った超美人のファッションブランドのプレスである天海あかり(水原希子)に一目惚れしてしまう。

あかりに釣り合う男になろうと、編集長(松尾スズキ)に支えられながらも仕事をがんばり、嫌われないようにデートをするが、あかりの自由奔放な性格と言動にコーロキは身も心もボロボロに。そんな中、コーロキは編集部の先輩である吉住(新井浩文)にあかりとつき合っていることを報告するが、吉住もまたあかりとつき合っていることを知る…。

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同じ雑誌「マレ(Malet)」編集部に属する3人の男が、一人のファッションモデルに、自分だけが本命と思っていたが、実は全員が振り回されていただけという姿をコミカルに描いている。ファッションモデルの女・あかり(水原希子)に言わせれば、「(それぞれ)オレ好みの女を演じていただけ」としたたか。

リリー・フランキー演じるフリーのライターは、自分の書いた原稿が雑誌向きでないと断られると、ネットで編集部のスタッフをこき下ろし、炎上騒ぎを起こす。両手をグーの形を作って相手に差し出し「よろしく」という原監督(巨人軍)のモノマネをしたり「大丈夫だァ~」と志村けんのモノマネをする”やばい”ライターだ。

もっと、ぶっ飛んでいるのが安藤サクラの演じる猫命の三上という作家。締切を守らない、時々素っ頓狂な声を出す、飼い猫の一匹が見つからないと原稿そっちのけで、探し回る。

「LINE」の怖さも描かれる。他人がログインして、やりとりがすべて筒抜けになっていた、のだった。

3年後が描かれる。コーロキ(妻夫木聡)は売れっ子のフリー編集者「案野丈」として成功していた。かつて関わっていた雑誌「アレ」は廃刊になり雑誌社はなくなっていた。ふと「マレ」編集部に異動してきたばかりのころの蕎麦屋に入る。そばを食べていると向かいの席に自分の「岡田民生になりたい」と思っていた当時の自分の幻影がいる。街中を見ると、あの天海あかり(水原希子)が、かつて編集長との会話の中で話のタネになったことがあるセルジュ・ゲンスブール(フランスの歌手で俳優・監督)に似た男と腕を組んで歩いていた。あかりが、コーロキに気づきウインクをするのだが・・・。

 お気楽コメディとしては”拾い物”の面白さはあった。男が妄想する理想のオンナ像を描いているように見せて、そうは問屋が卸さない、と肩透かしを食らうような映画か。

映画「月影の下で」(原題:In the Shadow of the Moon、2019)を見た。

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月影の下で」(原題:In the Shadow of the Moon、2019)を見た。Netflix。1時間55分。ミステリー・スリラーであり、刑事物語であり、タイムトラベル要素を盛り込んだSFサスペンス映画だった。タイトルが少々ダサい。映画は見ていて混乱するが、最後に全てを俯瞰して見ると、なるほどという作りになっていて、ミステリーファンには面白いかも。出演者がほとんど知らない俳優で、魅力に乏しい。

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画面にはいきなり荒廃した2024年のフィラデルフィア。ビルの窓の外にアメリカ国旗が風に飛ばされたり、物が吹き飛んでいる。暴風の中で、荒廃した街となっている。 未来の物語かと思うと、次のシーンは一転して1988年のフィラデルフィア

ピアニスト、料理人、バスの運転手の3人が同じ時期に、突然顔から大量の血を流して死亡するという事件が発生する。

警察の見識が調べると、被害者には全員、首の後ろに注射の針の痕のようなものがあった。その痕跡だけが同じだが、被害者の間にはなんら共通点がない謎の連続殺人だ。

そんななか、目撃者などによりフードをかぶった謎の女が浮上する。

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その謎の女と警察との追跡劇が始まる。ようやく容疑者を追い詰めたトーマス刑事にその女は謎の言葉を残し、目の前で列車に轢かれて死亡する。 そして、1997年、再び同じ連続殺人が発生する。死んだはずの女は蘇ったのか? 物語は刑事ドラマからSFの様相にへとシフトしていく。

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場面が2024年に始まり、1988年、1996年、2006年、2015年と変わっていく。連続殺人事件が起こるのは、何年かおきの月の周期に関わっているという物理学者が登場する。この映画は、未来のある人物が、過去に戻り、殺人鬼か救世主かといった話で、歴史を作り替えようとする話だった。

バック・トゥ・ザ・フューチャー」など似たような話はある。未来の人間に言わせると「善が滅び悪がはびこった原因がわかった。点と点が線になることを防いだ」のだという論理。未来から来た人物が、自分を追い続ける刑事に対して言う。「追い続けるのはやめて。人を救おうとしているのだ。」と。その未来からの人物が、刑事のことをよく知っていたのは、その人物が実は刑事の○○(孫)だったのだ。

この映画と似ているのは「ターミネーター」。将来マシーンの天敵で反乱軍のリーダーになるジョン・コナーの母親サラ・コナーを過去で殺害することによって、ジョン・コナーを生ませなくしようとする話。

「月影の下で」は正義として過去に登場し(しかし実験的に複数人を殺す)、将来テロリストになる前に殺害して、将来を守ろうという話。

それにしても、複雑で入り組んでいてわかりにくい。Netflixは、良作が多いが、凡作も多い。この映画は、よくよく考えると面白いようだが、いまいち入り込めなかった。

ただ、サスペンスタッチで、引き込まれたシーンもある。

刑事が捜査中に、犯人の居場所を知る人物を突き止めてやって来たシーン。実は犯人が近くに潜伏していて、その人物に背後から隠れていて上手く追い払うように指図をしていて、へたな動きをすると殺されるという、ありがちなシーン。

「こんな人物を見たか」と写真を見せる刑事に「見たことはない」という男。刑事は、何かあったら、この番号に連絡してくれとメモを渡すのだが、そのメモには「誰かいるなら、頭をかきあげろ」と書いた。メモを受け取った男は、1,2秒後、頭をかき上げる仕草をするのだ!すると刑事は「国道に出るには、どちらに行けばいいか」と紙に地図をかきながら、「方角を書いてくれ」と紙を渡す。メモには「犯人のいる方向は」と書いてあった。男は紙に矢印を書く、といった具合。ハラハラ、ドキドキ(笑)。

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youtu.be 

(予告編)