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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★恵比寿の”老舗”定食屋で「トンカツ定食」(アンジャッシュ・渡部建もブログで紹介)。

恵比寿といえば、恵比寿ガーデンや洒落たレストランなどで知られる。

一方で、昔ながらの伝統を守る”昭和”の店もあって、新旧混在。

きょうのランチは、恵比寿駅から4,5分にある昔ながらの和食屋めし処 こづち」で「トンカツ定食」を食べた。数年前に2,3回食べたことがあり、店内の雰囲気が明るく賑やかで店の人たちが和気あいあいと対応してくれる。常連客が多い。

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メニューを見て迷い悩む。どれも食べたいからだ。本日の日替わりは人気があり500円という手頃さ。野菜炒め定食かとんかつ定食か迷ったが、「トンカツ定食」にした。

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ネットで見たら、食通であるアンジャッシュ渡部建が昨年暮れにブログでアップしているのがあった。店がいかにも昔風ということで絶滅種的定食屋と呼ぶ人もいるようだ。

こちら:

ameblo.jp

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ランチ時は、行列が出来て、常に十数人は並んでいる。15分~20分待ちになるが、それでも並びたくなる。カウンター席(約15席)のみで、恵比寿に来る事があればぜひお立ち寄りください。店の人たち数人(女性が多い)が皆,常連さんなどの名前を覚えていて、元気よく声をかけていた。fpdと一緒にいたいつもの相棒は、3代前からの常連で、声がけされていた。

★「キネマ旬報ベスト・テン第1位映画鑑賞会と授賞式」④

キネマ旬報ベスト・テン第1位映画鑑賞会と授賞式では、11時開場の30分前には文京シビックホールは長蛇の列がフロア3階分くらい埋まっていた。熱心な映画ファンが多い。映画が3本上映されたが劇場と遜色のないスクリーンの大きさでブルーレイ上映だった。

1番目に上映されたのは、ベスト・テン1位の「ジョーカー」が都合により上映されず、代わりに5位の「グリーンブック」が上映された。休憩を挟んで2番目に「i ー新聞記者ドキュメントー」、メインの授賞式があり、最後に夜7:15~「火口のふたり」が上映された。

3本を一日で見たので、簡単に。

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■「グリーンブック

昨年2月に鑑賞済み。2019年度の外国映画では1位に押した作品だった。

今回2度目の鑑賞だが、ドン"ドクター"シャーリーを演じたマハーシャラ・アリが「品位」を重んじる役を演じ「ムーンライト」(2017)についで「グリーンブック」(2019)で2度目のアカデミー賞助演男優賞を授賞。

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■「i ー新聞記者ドキュメントー

大ヒット作「新聞記者」のプロデューサーが放つ衝撃のドキュメンタリー! 「A」や「FAKE」で知られる森達也監督が、東京新聞社会部記者・望月衣塑子(いさこ)の姿を通して日本の報道の問題点に迫っている。望月衣塑子の食べるシーンや、探し歩く場所が見当たらず迷うシーンなどがドキュメントならではのリアル感があった。「i」は、一人称の「私」のこと。

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■「火口のふたり

いとこ同士で幼なじみのふたり。20歳前後の時に恋人関係に。その後別れてそれぞれの道へ。賢治(江本佑)は結婚するが、子供が1歳になる頃、離婚。それから数年後、直子(瀧内公美)は10日後に結婚を控え、賢治と再会。直子の婚約者は自衛官。1週間任務で不在。直子が「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」と賢治を誘うのだが・・・。映画は、結婚前に昔の恋人と再会し、抑えきれない衝動の深みにはまっていく危ういふたりを描いている。未来を見据えて選んだ結婚と、本当に好きな人との恋愛、どちらが正しい選択なのか?という究極の問いを観る者へ投げかける。R18指定で、AVのようなものかと思ったが、登場人物がほぼ2人だけで「身体の言い分」でぶつかり合うシーンの連続。宣伝文句は「大人の愛の映画」ということだが生々しすぎる。賢治役の江本佑が短髪坊主頭で時々秋田弁を話す。瀧内公美がアラサーで大人びた印象。瀧内にとっては飛躍の映画となったようだ。過激なシーンが多い(というよりほとんど)なので、誰にでもおすすめという映画ではない。「火口」は、富士山の火口のこと。

 

キネマ旬報ベスト・テン」授賞式に参加するには、いくつかの方法があるようだ。招待状が確実なのは、キネマ旬報の年間定期購読者で、参加できるようだ。映画検定1級合格者招待というのがあり、座席がざっと20ー30席確保されていた。抽選による「招待状」獲得というのもある(250名前後)。「Gyao招待」というのもあった。キネマ旬報を販売する都内の有力書店枠があるようだ。キネマ旬報ベスト・テン号(今年の場合は2月下旬号、2月5日発売)の発売日に、都内の有力書店で「ベスト・テン号」を購入し、招待状を受け取るという方法だ。ここ何年か、同じ書店でベスト・テン号購入時に希望は「招待状」をお渡ししますというところがある。

都内であっても、駅ナカにあるような書店では、2-3か所見たが、ベスト・テン号の販売だけだった。「〇〇書店の○○(地名)店」とそれ以外に〇〇映画館で「招待状」を先着で何人かはゲットできるようだ。来年もできれば「〇〇書店の○○(地名)店」に行ってみようかと思う。

 

(この記事,終わり)

★京王電鉄ポスター「雨にぬれても。」

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きょう京王線高幡不動駅で、各駅停車の電車を待っていたら、京王電鉄のポスターのキャッチコピーが「雨にぬれても」だった。

京王電鉄が2016年から放映を開始した「東京は、美しい。」シリーズから使用しているBJトーマス「雨にぬれても/原題:Raindrops Keep Falling On My Head」の楽曲がテーマ。

テレビCMでは、雨の中歌い続けるストリートミュージシャン(女優の清原果耶)と、車両や線路などの検査・保守を行う技術員、駅係員・運転士・車掌が登場。

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「雨にぬれても」は、アメリカンニューシネマの名作として知られる、映画『明日に向かって撃て』(1969年)の主題歌としても知られるB.Jトーマスの代表曲。作曲はバート・バカラック
CMの<ナレーション>は「私の頭に雨がふる でもわかっているんだ 止まない雨はない だから私は 雨にぬれても 走り続ける その先には きっと  光が差しているから 京王電鉄」。

■こちら:https://youtu.be/fhlEZWP_rRo

名曲は、時代を越えるというのを改めて感じる。

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★今日のランチは「ミックスフライ定食」。

ランチは、外では「和食屋」が好み。きょうは朝から、新宿1丁目、恵比寿、中目黒、大崎、墨田区などを移動したが、ランチは中目黒駅近くの和食店で「ミックスフライ定食」を注文した。ボリュームがあり880円はリーズナブル。

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アジフライ、唐揚げ、カキフライ2個などとお新香、味噌汁、ごはんの組み合わせ。フライの量が多いので、ご飯は普通盛り(大盛りも自由)で十分だった。満腹。店内は昭和初期のレトロな広告(アサヒビールなど)があった。文字は右から読むものだった。時代を感じさせる。

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メニューはほかにもいろいろあった。

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外に出たときは、食べるのが「楽しみ」(笑)。

★第93回キネマ旬報ベスト・テン第1位映画鑑賞会と授賞式③

第93回キネマ旬報ベスト・テン第1位映画鑑賞会と授賞式は、2本の映画上映(「グリーンブック」「i ー新聞記者ドキュメントー」のあと開催された。

キネマ旬報の星野晃志社長がキネマ旬報の歴史などを説明したあと、「映画感想文コンクール2019全国グランプリ表彰式」が行われ、小学生低学年の部、高学年の部、中学生など計4人(全て女子)が表彰された。

下級生から上級生までの4人の背の高さが「サウンド・オブ・ミュージック」の子供たちのように見事に右肩上がりに並んだのが絶妙で、司会者の襟川クロも感心していた。受賞者それぞれが、映画への思いを語った。

ビデオ屋さん大賞2019」表彰式では、ビデオレンタル店スタッフなどの投票で2019年の大賞が「ボヘミアン・ラプソディ」に決まった。ロビーには授賞のボードが飾られていた。

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ベスト・テン1位となった「火口のふたり」を監督した荒井晴彦監督のスピーチがユーモアがあって面白かった。荒井監督は「これまでのキネマ旬報のランキングでは、過去に脚本として参加した作品が2位・3位・4位だったりと、なかなか1位になれなかった。今回まさかと思ったが、低予算でR18の裸の映画が1位でいいんでしょうか」と笑わせた。

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荒井監督は、脚本家として、1980年には「赫い髪の女」「神様のくれた赤ん坊」「ワニ分署」で第3回優秀脚本賞を受賞。1982年に「遠雷」で第3回ヨコハマ映画祭脚本賞、1983年「遠雷」「嗚呼!おんなたちの猥歌」で、第5回日本アカデミー賞脚本賞を授賞。1984年に「Wの悲劇」で第58回キネマ旬報脚本賞を受賞した。

この他、2003年「ヴァイブレータ」で、第77回キネマ旬報脚本賞。2011年「大鹿村騒動記」で、第85回キネマ旬報脚本賞第35回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。2014年「共喰い」で第87回キネマ旬報脚本賞を受賞している。

外国映画で1位となった「ジョーカー」は、ワーナーブラザースの日本の関係者が、アカデミー賞ホアキン・フェニックスが主演男優賞を獲得、日本でも340万人以上が鑑賞したと語った。

半世界」で日本映画脚本賞読者選出日本映画監督賞のW受賞となった阪本順治監督は「脚本を書くときに、主演俳優を頭に置いて書く」という。司会者から「好きな監督はいますか」と質問されると、「野村克也監督ですね」と珍回答をして会場をどよめかせた。ちょうど野村元監督の訃報が伝えられたあとだった。

文化映画ベスト・テン第1位となった「i ー新聞記者ドキュメントー」の森達也監督は、会場に入るときに、周りに機動隊がいたので帰ろうかと思ったと笑わせた。「A」(1997)など一人で作品を撮り始めたが、今回のように、多くのスタッフが関わるようになったという。次はドラマを考えているということだったが、司会者が内容の一部をという問いには、明言を避けた。

「ひとよ」「凪待ち」「麻雀放浪記2020」で日本映画監督賞を受賞した白石和彌監督は、(荒井晴彦監督がスピーチで、後ろにいる監督から演出を教えてもらわないと…と語っていたことを受けて)「演出を教えることはないです」(笑)と返していた。「麻雀放浪記2020」は「ワースト3位」に入っていたと語っていた。

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宮本から君へ」で主演男優賞を受賞した池松壮亮は「もっとなんとか映画を先に進めるために、見てくださる方々の日々の生活を少しでも豊かに、小さな光を与えられるよう、これから10年日々精進していきたいと思」とコメント。「きょうはトロフィーを抱きしめて寝ると思います」と語った。「DVDやブルーレイの制作プロセスなどで課題がある」など、問題が山積していると語った。

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火口のふたり」で主演女優賞を獲得した瀧内公美(たきうちくみ)は「今年で創刊101年になるこのキネマ旬報で主演女優賞をいただけるということが本当に光栄です。とてもうれしいです。ありがとうございます」と切り出すと「この『火口のふたり』という作品は、わたしが今までお世話になった事務所を退所して、フリーになった時に森重(晃)プロデューサーに声をかけていただいて。そこから始まったんです」と出演の経緯を述懐。荒井監督からは、絡みのシーンなど、足を上げて伸ばしてなど細かい指示を頂いたと演技について答えていた。

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 (つづく)

 

 

★第93回キネマ旬報ベスト・テン第1位作品鑑賞会と授賞式②

今回の『第93回キネマ旬報ベスト・テン』の主な受賞は以下のとおり。

下の赤字作品が3部門の1位で1位作品鑑賞会では、「ジョーカー」が都合により4位の「グリーンブック」(前年のアカデミー賞作品賞)が上映され、「i-新聞記者ドキュメント-」「火口(かこう)のふたり」の3本が上映された。今年の受賞作品はいずれも”問題作”だ。

■日本映画ベスト・テン第1位:『火口のふたり
■外国映画ベスト・テン第1位:『ジョーカー
■文化映画ベスト・テン第1位:『i-新聞記者ドキュメント-
■読者選出日本映画ベスト・テン第1位:『半世界』
■読者選出外国映画ベスト・テン第1位:『ジョーカー』

■日本映画監督賞:白石和彌(『ひとよ』『凪待ち』『麻雀放浪記2020』により)
■主演女優賞:瀧内公美(『火口のふたり』により)
■主演男優賞:池松壮亮(『宮本から君へ』により)
助演女優賞池脇千鶴(『半世界』により)
助演男優賞成田凌(『愛がなんだ』『さよならくちびる』により)
■新人女優賞:関水渚(『町田くんの世界』により)
■新人男優賞:鈴鹿央士(『蜜蜂と遠雷』『決算!忠臣蔵』により)
■特別賞:和田誠 (代理:妻・平野レミ

 

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・「火口のふたり」は、R18指定で、出演者はほぼふたりで、ほとんどが裸のからみのシーン。(初鑑賞)

・「ジョーカー」は、「バットマン」「ダークナイト」に登場した悪の権化のような人物の現代版で、狂気の人物。(鑑賞済み)会場では「グリーンブック」が上映(2回目の鑑賞)

・「i-新聞記者ドキュメント-」は、官邸・国家権力と戦う女性新聞記者の実名(本人)の足跡を追うドキュメントで、よく映画化できたと思える作品。アメリカのマイケル・ムーア的な突撃映画(笑)。(初鑑賞)

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上位関係者がほぼ出席し、それぞれのスピーチが興味深かった。

客席には「i-新聞記者ドキュメント-」に主演した望月衣塑子(いさこ)記者もいた。司会者の襟川クロが、会場最前列の望月衣塑子に「きょうもキャリーバッグを持っていますか?」と語りかけると、望月衣塑子は、手元のキャリーバッグを高く持ち上げてみせた(笑)。映画の中で、移動するときには、いつもキャリーバッグを引っ張っている姿が印象的だった。
襟川クロは、20年前にキネマ旬報のこのイベントの司会を5年間つとめ、その後は、昨年まで14年間、フリーアナの笠井信輔が担当したが、病気のため、今回代理を務めた。襟川クロは作品名「半世界」を、2度も「はんせいかい(反省会)」と間違え、トラウマになってしまったと語っていた。
授賞式では、最初に小中学生の「映画鑑賞作文」コンクールのグランプリ受賞の4人の表彰と紹介があった。
 
(つづく)
 
 

 

 

★「キネマ旬報ベスト・テン」第1位映画鑑賞会と表彰式に参加①

今回初めて、「キネマ旬報ベスト・テン」第1位映画鑑賞会と表彰式に参加した。プログラムは、11:00開場、映画上映「グリーンブック」「i ー新聞記者ドキュメントー」休憩の後、表彰式(司会:襟川クロ:映画パーソナリティ)が約2時間、最後に「日本映画」作品賞「火口のふたり」が上映された。

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11時会場なので、40分前くらいに会場に到着すればいいだろうと思い、後楽園ドームシティを通過したのが10時15分だった(ここから会場までは5分)。ところが会場に着いたらすでに長蛇の列だった。幸いなことに、徳さんがすでに並んでいて、”便乗”させてもらった(おかげで、約1500人収容の会場の、前列から6列目に席を確保できた。

前日の10日(日本時間)に開催された「第92回アカデミー賞」では、韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」が「作品賞」を獲得したことで、アカデミー賞が大きな転換期にあることを印象づけた。

表彰式で挨拶したキネマ旬報の社長によると、「キネマ旬報ベスト・テン」は、1924年のスタートで、規模は異なるが、今回第93回とアカデミー賞よりも1回多いという。映画の歴史は120年で、キネマ旬報は昨年7月に創立100年を迎えた。引き続き映画の発展に貢献していきたいと語っていた。

 

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プログラムが終了して、会場をあとにして、水道橋駅に戻る途中の、朝通過した後楽園ドームシティ横の時計は夜9時30分だった。イベント会場の文京シビックホールには、約11時間滞在したことになる。映画3本、授賞式2時間、その間3回ほどの休憩タイムがあったので、ほぼ一日掛かりだが有意義な一日だった。

会場内は撮影不可だったがロビーでは「キネマ旬報」のバックナンバーの展示、グッズ、雑誌の販売など「キネマ旬報」一色だった。

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(つづく)